私は中国銀行で人民元の預金をしていますが、その一つのサービスに智能通存款というサービスが存在します。どのようなものなのか。簡単に説明します。
この預金は、普通預金と定期預金を組み合わせた、流動性を保ちながら普通預金よりも高利率を求められるサービスです。智能は文字通りの意味もありますが、最近ではスマートと訳す方がしっくりくるかもしれません。スマートフォンは智能機、スマートウォッチは智能手表、最近中国はあらゆる智能にあふれています。
このサービスを申し込んだ後、最低預金額50,000元(約850,000円)以上を口座に預けるだけで通知存款の利率が適用されます。通知存款の利率は、1日で0.55%、7日で1.1%です。最低預金額50,000元以上を預けた後、7日間放置すると(入金または出金せず残高を変化させない)、1.1%分の利子が振り込まれます。もし7日に満たない(入金または出金し、残高が変化した)場合は、0.55%×日数分が利子として振り込まれることになります。
このサービスは、流動性を追求するユーザにとってとても使いやすくできています。ある程度まとまった金額があるけど、いつ急な出費があるか分からないから定期預金にはできない、でもできれば高利率で運用したいわ、というわがままなあなたのニーズを満たしてくれます。私は人民元預金を3つの口座に分けて運用しています。
①大額存単(最低預金額30万元以上。定期預金利率が優遇。)
②個人智能通存款(最低預金額5万元以上。急な出費用のバッファ資金)
③普通預金(普段用。当面必要な資金のみ預金)
ちなみに2016年3月1日に販売を開始した中国銀行の大額存単の利率は下記の通りです。この利率は銀行によって異なることがあります。
1ヶ月 1.53%
3ヶ月 1.54%
6ヶ月 1.82%
9ヶ月 2.09%
1年 2.10%
18ヶ月 2.93%
2年 2.94%
3年 3.85%
最新の通常定期預金利率は下記の通りです。
普通預金 0.3%
3ヶ月定期 1.35%
6ヶ月定期 1.55%
1年定期 1.75%
2年定期 2.25%
3年定期 2.75%
5年定期 2.75%
これを見て分かるように、通知存款7日1.1%の利率はかなり良いのではないかと思えます。30万元以上は大額存単、それ未満で暫く使う予定のない資金は智能通存款で運用することにしています。このようなサービスは日本にはないのでしょうか。今後も色々と調べて最新の中国投資情報を配信していきます。
※投資についての記載がありますが、投資をおすすめするものでありません。投資については自己判断のもと、自己責任でお願いします。