驚異的なリターンを誇るダウのPPP戦略

個別株投資の勉強をしていたら面白そうな戦略に出会いました。

ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略

ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略

 

本書ではダウの犬にまつわる3つのポートフォリオを提案してくれています。

  1. ダウ高利回り10銘柄ポートフォリオ
  2. ダウ高利回り最低価格の5銘柄ポートフォリオ
  3. PPP

①と②は見ての通りだと思うのですが、③のPPPは謎です。なんの略称かもいまだに分かりません。解説を読んでみます。

これは厳密に言えばポートフォリオではなく、高利回りで二番目に株価が低い単一銘柄である。

とのことです。なぜ最も株価の低いものではなく、二番目に低いものを選ぶのかというと、まれなケースでダウ企業が経営難に陥った場合、配当よりも先に株価が急落するケースが多いからだそうです。最近の状況は未検証ですが、これが予想以上の高リターンを生むらしいのです。本書の言葉を借りれば、

なくても困らない資金と、度胸と、鉄壁の規律があるなら、歴史が指針になる限りにおいて、PPP戦略は成功する可能性がある。

ということです。ちなみに2017年版で言えば、ベライゾンかコカ・コーラになると思います。なぜこれがうまくいくかについては本書の中で書かれているので興味がある方はぜひ読んでみてください。

「個別株をやるとしたらダウの犬とかかなあ、でも購入手数料がね、元手が多くなったら5銘柄くらいやってみてもいいかもね」と思っていた私には、このPPP戦略は最適な方法なのかもしれません。ちなみにリターンは、上記1→2→3の順です。

ポートフォリオの分散効果が必要でなく、さらに高いリターンを上げつつ、手数料を最低限に抑えたい向きは、PPPを検討してほしい。

結局最後までPPPが何の略か分かりませんでしたが、興味深い戦略です。

参考文献:ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略

ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略

ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略