サラリーマンならだれしも思うことでしょう。年収1000万円あったらなあ、、と。しかし、年収1000万円もらえている人は本当に幸せなのでしょうか。
そもそも私たちの給料はどのように決まっているのでしょうか。
本書はこの問いに対して、資本論を基に明確な答えを用意してくれています。ポイントを本書の中から引用します。
あなたは、会社のために時間と体力と精神力を使って働きます。そして対価として給料を受け取ります。これは立派な取引ですね。つまり、労働力も「商品」なのです。
(中略)
その商品をつくるのに、どれくらいの労力がかかっているか、どれくらいの原材料が必要か、どれだけの原価がかかっているかで「価値」が決まり、それを基準に値段がきまっているのですね。ぼくらの労働の値段も一緒です。
引用元:超入門 資本論
これはどういうことでしょうか。分かりやすく説明すると、体力的、精神的にきつければきつい分、それを回復させるために必要なコストがかかる、つまり給料が高くなるということです。ちゃんと仕事をするためには食事を取らなければいけない、ちゃんと睡眠をとらなければならない、清潔な洋服を着なければならない、ストレスを発散しなければならない、そのコストが積み重なってあなたの給料が決まっているというわけです。
この説明を読んだときに目から鱗でした。それだったら年収1000万円だとしても幸せじゃないかもしれないなと思ったのです。年収1000万円というのは平均的な年収よりもはるかに高い水準です。上記の説明に基づけば、その分だけコストがかかる仕事なんだよ、ということです。例えば、超激務で体力、精神的な負担大、意識高い系の人が多く自己啓発にコストがかかる、着るものや身に着けるものにコストがかかる。。ということだと理解しました。
だから、ただ漠然と高年収を求めてもあまり意味がありません。なぜなら年収があがる分だけ出費も増えて結局かつかつになる可能性が高いからです。それではどうすればよいのでしょうか。その答えは本書に書いてあるので興味がある方は読んでみてください。
このように、何も考えずに表面的な給料だけのことを考えていても幸せになれません。大事なことは、私たちの給料はどのように決まっているのかを理解し、サラリーマンとしてどのように働くのが幸せなのかを考えることです。
応用の仕方は人それぞれですが、頭のいいあなたならどうすればよいかすぐに分かるでしょう。一歩立ち止まって今後の働き方を考えてみてはいかがでしょうか。