香港のハーバーシティ(海港城)で全身コーディネートしてもらった 後編

31歳サラリーマンが今更おしゃれに気を使い始めます。

先日香港に旅行にいったとき高級ブランドショップで全身コーディネートしてもらったときのお話です。

いざ試着

早速店員のお姉さんがたくさんの洋服を抱えて持ってきてくれました。コーディネートはこうでねぇといけません。わくわくしてきました。

まずは、ボトムスから固めます。

念のためお伝えしておきますが、ボトムスという言葉をこれまで自ら発したことはありません。もちろん、トップス、ニットなんて言葉も発したことはありません。ズボンをパンツ、ジーパンのことをデニムというのも恥ずかしいくらいです。しかし、おしゃれになるためには仕方ありません。

私は太ももの筋肉が発達しているので、ウエストに合わせると太ももがはちきれそうになります。試着でボトムスを破壊してはいけませんので、ウエストが2サイズ位大きいものを選んでようやくいい感じにフィットしました。黒デニムスキニーは、3タイプから自分が最高だと思う一本を選びました。値段は一切見ません。

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アイテム:スキニーフィットブラッシュトストレッチデニムジーンズ

次はシャツです。

タイプは半袖の襟付きシャツをチョイスしました。青かネイビーか迷いましたが、お姉さんにネイビーの方がいいと言われたのでそうしました。ここでも値札は見ません。自分が良いと思ったものを買います。

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アイテム:ショートスリーブド・ストレッチコットンポプリン・シャツ

致命的な問題発生

ここである重大なことに気づきました。

私はあしながおじさんではないので、裾直ししないとおかしなことになります。しかも私の脚は大量の布の切れ端が発生するほど裾直しを必要とするタイプです。多分いつもお店の人に笑われているのではないかと思います。

だから、裾直しするといつも私の心をはひどく傷つきます。ポケットに入っている大量の切れ端。悔しくて家に帰るといつもそれを地面に叩きつけます。

だれか脚が短い人用の「黒デニムスキニー」を開発して頂けないでしょうか。

ご覧の通り、問題は裾直しの時間を考慮していなかったことです。お姉さんに聞くと、最短で今晩とのこと。それでは遅すぎる、1時間半後には高級レストランでディナーが始まるのです。

お姉さんとの攻防

私「あと1時間で裾直しできないと買わないです」

仕事でも見せたことのないハードネゴシエーター。お姉さんを困らせます。

姉「さすがにそれは無理だわ、できて2時間ね」

私「それではディナーに間に合わない」

姉「それはどうやっても無理、とりあえず今直さないで日本に帰ってから直したら、とても似合ってるわよ」

私「はあ。。。」

最速でおしゃれに見せる方法

最速でおしゃれに見せる方法

 

最速でおしゃれに見せる方法によると、黒デニムの着こなし方で裾の調整は極めて重要です。あまりにダボダボしているとおしゃれではありません。

ここまで来て妥協はできないので、泣く泣くシャツだけ買うことにしました。

困ったときのHSBC Premier Master Card

高級レストランに行くのに襟付きシャツとハーフパンツでいいのだろうか。

シャツの裾が長いからハーフパンツをできる限り下ろして、長ズボン風に見せかけようかしら。もういいや、あとで考えよう。

決済は香港でしか使わない安心安全のHSBC Premier Master Cardです。

このカードを持っていると、最低100万香港ドルは持ってるんだよ、ということをほのめかすことができます。1ドルシャツ着てても少しはお金あるんだよ、君は僕のこと貧民だと思っていたよね、ふふ、というメッセージを送ることができます。

実際、それくらいしかメリットがありません。

そして、カードをお姉さんに渡して会計を待っていると、お姉さんが戻ってきて私に言いました。

姉「ズボン間に合わせるわ、だから一緒に会計するわね」

私「わお、そんなことできるの?一時間もかからずに裾直しできるの?ユニクロより早いじゃん、ぜひ頼みます」

姉「こっちにあなたに似合う素敵なリュックやカバンもあるけど一緒に見ていかない?あとブルーのシャツもとてもあなたに似合っていたわ、一緒にどうかしら?今年の流行はこのコートなんだけど試着してみない?」

私「結構です、ありがとう」

営業レベルが一段上がった気がした。

高級レストランでの下半身問題について頭を悩ませていた私にとって、これは朗報でした。ついに念願の黒デニムスキニーが手に入る。最速でおしゃれに見せることができると思うと興奮してきました。

しかし、忘れかけていた一つの不安が頭をよぎります。

いったいいくらするのだろうか。

値段を一切見なかった私はこの最終局面でうろたえ始めました。落ち着け、今回の目的を思い出すのだ。

なぜこんなことをするのか。2つの理由があります。1つ目の理由は、私がおしゃれに関する意識が低すぎるのでその刺激を入れたかったからです。もう1つの理由は、私自身が高級ブランドを身に着けるに値する美意識や感覚を持ち合わせているかチェックするためです。

香港のハーバーシティ(海港城)で全身コーディネートしてもらった 前編

ここで買わなかったら一生おしゃれになれないぞ。私は心を決めました。

お値段

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シャツが2,100円で、ズボンが3,400円、合計5,500円か。そんな高くないねと思ったあなたはおバカです。桁違いです。通貨は香港ドルなので、日本円に直すとシャツは約30000円、ズボンは約47000円。こうして今までの人生で一番高いシャツとズボンを買うことに成功しました。

未知への扉が大きな音を立てて開いたのです。

いやあいい買い物をした。結構楽しかったな。

ユニクロならシャツ30枚、ズボン10本以上買える。うちの洗濯機よりも高い。洗濯機よりも高いものを洗うことになるなんて、洗濯機に悪いことしたな、ははは。

こうして無事にスマートカジュアルな私が誕生しました。

果たしてこの高級デニムと高級シャツを身に着けた私はおしゃれなのだろうか。

この高級デニムとユニクロのウルトラストレッチスキニーフィットジーンズとの差を果たして私は見極められるのだろうか。

今度使用感レポートをしていきたいと思います。今のところユニクロのウルトラストレッチスキニーフィットジーンズの方が履き心地が良いです。