年利7%の定期預金があったらどうするか

3000万円の自由に使えるお金があります。年利7%の定期預金があったらどうしますか。

その定期預金は、利子が日割りで計算されるので、あなたが定期預金をするのを一日遅らせたらその分の利子は得られないことになります。3000万円を定期預金に預ければ、一日分の利子は5,753円にもなります。

あなたならどうしますか?

当面の生活費を残し、余ったお金を速攻で全て定期預金に入れるという人も多いのではないでしょうか。中には、できる限り多くのお金を定期預金に回せるように最低限の生活費だけを残す人もいるかもしれません。そうすることでより多くの利子を得ることができます。

このように定期預金を例にとれば、一括投資に理解を示してくれる人もいると思います。しかし、これが株となるとそうはいきません。基本的な部分は一緒だと思うのですが、株は株価のアップダウンが分かりやすいのと、年利7%というのが当てにならないからだと思います。

だから、時間を分散して株を購入する人もいますが、これは気休めに過ぎません。もちろん、気休めはとても大事なので、一括投資を躊躇する方は時間を分散させて購入してもいいと思います。

しかし、もし株が長期的に上がるということを信じているならば、合理的な戦略は一括投資です。まさに上記の定期預金の例のように、当面使わないお金は一刻も早く一括で投資するのが正解です。そうすることで株の値上がりも配当金も時間を分散させて買うより多く手にすることができます。

たしかに株価が上がり続けている状況でさらに株を購入するのは難しいことだと思います。実際に私がVTIを購入した時も最高値を更新している最中だったのでこのタイミングで購入するか本当に迷いました。

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私が購入したのは2016年8月末で、最高値更新中の112ドルで購入しました。その後VTIは105ドルまで下がったものの、今では130ドルを超えて史上最高値を更新し続けています。

もちろん、それはたまたまだという人もいるでしょう。確かにこの1年ちょっとという短期間ではそうかもしれません。しかし、その期間を5年とすると更に明確になります。

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5年でも短いという人がいるかもしれませんが、それならもっと期間を長くとってみればよいと思います。もちろん、米国株がこのまま上がり続ける保証はありません。しかし、もしそうなることを信じているならば、一括投資が正解だと思います。

株式投資の難しいところは、ここでなかなかリスクを負った行動ができないことだと思います。だからこそ、訓練が必要です。これは一朝一夕で身につくことではありません。リスクを負える人だけがリターンを手にすることができるのです。