AirPodsを洗濯機にかけてみた

つい先日AirPodsを洗濯機にかけてしまった。もちろんわざとではない。不慮の事故だ。きっと疲れていたのだろう。

私はランニングするときはいつもiPhone XとAirPodsを手放せない。

もちろん音楽はApple Musicでハイなミュージックをチョイス。

こう見えて個別銘柄を除くとアップルの株を一番持っているのだ。

気が付いたらいつのまにか身の回りがアップルだらけになっていた。

バフェットが言ってたことってこういうことだったんだな。

そんな平穏な日常を脅かす事件が起こった。

 

なんとAirPodsをランニングパンツのポケットに収容したまま洗濯機にかけてしまったのだ!

おもわず家で叫んでしまった。

ちょうど洗濯機の水が満杯になってスピンを始めたところだった。慌てて一時停止ボタンを押し、ランニングパンツを捜索したがなかなか見つからない。

それもそのはず、私はスティーブジョブズを見習って同じランニングパンツを何枚も持っているからだ。ランパンが幾重にも重なったワカメのように洗濯機の中でスピンしているものだから見つけるのに難儀した。

洗濯機の水が思いのほか冷たい。上腕までその冷たい水に沈めランパンを掬っては「違う、これじゃない」と繰り返す。

ようやくAirPodsが収容されたランパンを発見したときには既に5分以上が経過していた。

救命率はかなり低くきわめて危険な状態である。私は愕然としながらびしょ濡れのAirPodsをやさしくタオルで包んで日の当たる暖かいところに置いておいた。

なんということだ、私の不注意でAirPodsを溺死させてしまった。。

 

私は取り乱していた。

しかし、天下のアップル製品が洗濯機にかけたくらいで使えなくなるなんてことがあるのだろうか。

冷静に考えればそれは十分にある。

さすがのAirPodsも洗濯機にかけられることを想定して作られてはいないはずだ。

私はタオルにくるまれたAirPodsをやさしく手に取って耳に装着してみた。

しかし、そこに広がっていたのは完全なる静寂。

AirPodsを耳に装着すると「ボロン♪」という効果音が聞こえるはずだがそれが全く聞こえない。

無念。

新しいのをもう一個買えばいいではないかという声が聞こえてくる。しかし、このAirPodsは私にとって唯一無二のAirPods。買い替えてすむような話ではない。

私はAirPodsの亡骸をクレードルにゆっくりと戻し静かに両手を合わせた。

今まで支えてくれてありがとう。

君がいてくれたおかげでつらい練習も乗り越えられた。私が落ち込んだ時もいつも耳元で励ましてくれたのも君だった。どうかゆっくりと休んでほしい。心からありがとう。

しかし、私は諦めきれなかった。奇跡を信じてもう一度AirPodsを耳に装着してみたのだ。

「ボロン♪」

幻聴か。

いや、それは間違いなくAirPodsの音だった。まるで耳の中に水が入ったようなくぐもった音ではあったが、私はAirPodsが生きていてくれたことが何よりもうれしかった。

少し経ってもう一度外してはつけてみる。

「ボロン♪」

おお、さっきよりも元気が出てきたようだ。その調子だ。もう少し暖かいところにおいて休ませたら復活するかもしれない。がんばれ。

「ボロン♪」

今までと遜色のない声色。なんと完全復活した。

一度入ったら生きては帰ってこれないという死の峡谷から奇跡の生還を果たしたAirPods。アップルの圧倒的な製品力を身をもって体感したという話だ。

まとめ

  1. AirPodsを洗濯機にかけてもまずは落ち着こう
  2. できる限り早く救出して乾かそう
  3. アップル株を買い増そう