32歳サラリーマンの生活防衛資金

このブログでは32歳サラリーマンが全力で米国株に投資しています。このため生活防衛資金なるものがほとんどありません。

投資本を読んでみると生活防衛資金を用意しなさいとか書いてあります。しかし、どのくらい確保しておけばよいかということは人によって意見が異なります。全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)でも運用に回さないお金は必要だけど、それは3か月で十分説と2年分必要説の両方が紹介されています。

運用に回さないお金を別途確保しておくことは明らかに必要ですが、それがどれくらいなのかは、人によって意見が異なり、今のところ権威のある定説はありません。

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)より引用

 

つまり、そんなの自分で決めろということですね。

なぜ2年分も用意する必要があるかというと、自分が病気になって働けなくなったり、転職したりするときにそれくらいあるとお金の心配をすることがないというわけです。

たしかにこれはメイクセンスです。どんなに身体に気を使っていても予期しないケガや病気によって働けなくことは十分にあり得ます。こんなときにお金は全部米国株に費やしたので医療費が払えませんというのはバカみたいです。

しかし、私は3か月もあれば十分派を支持します。

なぜなら米国株の流動性は極めて高く、一週間ほどで現金化できるからです。このことは全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)でも書かれています。

上場株式や公募の投資信託の場合、特殊な商品や状況(戦争や天災?)でなければ数日で換金することができます。お金が必要になった時には、投資している投資信託の一部を解約ないし売却して、十分対応することができます。

全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)より引用

 

ちなみに私の場合はHSBC香港という海外の銀行を利用していますが、それでも数百万位なら米国株売却からほぼ1週間で住信SBIネット銀行の口座にキャッシュインすることができます。

そもそもリストラになったり、病気になったからといって明日までに1000万円用意しろなんてことにはなりません。

急にリストラになったとしても明日から生活が困窮するなんてことはありえません。そんな生活をしているのだとしたら投資以前の問題です。

万が一給料が出なくても2~3か月分の現金があれば直近の生活は十分に対応できますし、転職活動が長引いてお金が足りなくなったら必要な分だけ現金化すればいいだけの話です。

だから私は二年分も生活防衛資金を用意する必要はないと考えています。

中には株が暴落していて評価損が出ていたらどうするの?という人もいるかもしれません。十分にその可能性はあり得ます。

でもその時はどうしようもないので必要な分だけ引き出して使えばいいと思います。それでも「転職活動が長引いているからあと2000万円必要だ」なんてことにはなりません。

確かに1000万円単位で必要ならその分評価損も大きくなるでしょう。しかし、数か月分の生活費なら100万円もあれば十分で、それなら株価が下落していても損失は限定的ではないでしょうか。

 

逆に生活防衛資金を減らして投資に回すことでその分将来の生活防衛資金が増える可能性があります。もし高配当株に投資をしていれば配当金が出るので、長い期間保有すればするほど利益が出る可能性は高まります。

このような理由から私は生活防衛資金は三〜四か月ほどしか用意していません。それでも無職生活をエンジョイできましたし、それによって経済的問題が発生したことは今のところありません。

もちろん、運用しないお金を用意しておくことは重要です。しかし、それをどのくらいにすべきかについては自分の感覚に任せればいいと思います。どれが正しいとかありません。

生活を防衛するという観点からだけではなく、自分がお金が必要だと思ったら株を売却してでもその資金を手に入れるという姿勢は重要です。例えば、どうしても欲しい車があってそのために2000万円が必要になったら株を売却してそれを買えばいいと思います。急に世界一周がしたくなって1000万が必要になっても同じです。

それこそ私たちが思い描いているハッピーライフ。

自分にとって幸せならそれが最良の選択だし、そういう瞬間のために資産運用をしているのですから。お金は使うためにあるのです。