PMと聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
午後、粒子状物質、首相、プロジェクトマネージャー、位相変調などいろいろあります。
私はPM2.5を真っ先に思い浮かべました。
中国に5年ほど住んでいたことがありPM2.5の存在がとても身近だったからです。当時は(今もそうかもしれないですが)深刻な環境問題として取り沙汰されていました。
「中国って空気悪いんでしょ、PM2.5とかすごいんでしょ?」
と言いながら煙草をふかしている人がいます。
実際にひどいときはひどいし、晴れてる日の太陽が直視できたことに衝撃を受けたこともあります。
しかし、日本も昔はそうでした。1964年の東京オリンピックの開会式もたまたま晴れていただけで、それ以外はスモッグに包まれていたと聞きます。そんななかマラソンなんかやるのか?と問題になったとか。池上彰の番組で知りました。
資本主義の宿命というか、たどる道は同じなのかもしれません。
そんな資本主義社会を生き延びるために私は株式投資を始めました。うまくいくか分からないけど、実験的にほんの少し株をやり始めたのです。
面白いことに株を始めると日々の生活を株式投資と紐づけて考えるようになります。
例えば、この世の中には自らお金を払ってPM2.5を吸っている人がいる。そんな贅沢をしている人たちからお金を少し恵んでもらおう。
こうして私はフィリップモリスを購入しました。
私はタバコを吸わないので、それまでタバコに対してあまりポジティブなイメージを持っていませんでした。
しかしIQOSを持っている人を見るとつい頬が緩んでしまいます。
感謝。
タバコを吸う人たちに感謝するようになりました。
そしてIQOSでタバコを吸っている人を見ると頭の中で「チャリーン」という音が頭の中でこだまするのです。
「ちょっとタバコ行ってきます」「チャリーン」
「ちょっとタバコ買ってきます」「チャリーン」
しかしその「チャリーン」音が頭の中だけでなく、最近声に出てしまっていることがあって焦りました。
「ちょっとタバコ行ってくるんで待っててもらえますか」「チャリー」
「え、チャリ?」
「チャ、チャリの虫ゴム最近交換してますか?」
そんなフィリップモリスに15株追加投資しました。
ベライゾンの配当金が振り込まれたのがトリガーでした。本当はもう少し貯めてから買おうと思っていたのですが、それを待つのも機会損失になりうると思ったからです。
フィリップモリス追加投資額
- 15株×80.5USD=1207.5USD (+購入手数料18USD)
手数料を考えるともっとまとまった金額で購入した方が合理的です。でも今回の資金はほぼ全て配当によるもので今のPMは株価下落を受けて配当利回り5%以上あります。
一株あたりの配当金は1.07USD/Qなので今回の追加投資分だけでも毎期約16USDの配当金を得ることができます。
これだったら早く投資した方が得かもしれない。
気づけば個別株で追加投資をしたのはGEとPMだけでした。
我がポートフォリオにおける爆損のペトロナスツインタワーを形成しています。
もはや諦観の境地に達し、ヘラヘラ笑いながらこれらをナンピンすることしかできなくなっていることに気づかされました。
大丈夫なのか?
どれだけ見上げても、どれだけ目を凝らしても、最長部は靄に隠れたまま、いまだにその姿を見せたことがありません。