私が転職を勧める3つの理由

私は一度転職を経験していますが、一回は転職を経験するのは良いことだと思います。それは給料が上がるとかキャリアアップになるからではなく、転職というプロセスから学ぶことがあるからです。

転職のメリットは3つあると思います。

一つ目は、自分の意志で決めるというプロセスを体得できることです。

自分で決めて行動できる人は強いです。自分の信念をもとに自分の人生を切り拓いていける人だからです。これはハッピーな生き方だと思います。

しかし、サラリーマンになるとなかなか自分で決めて行動することができなくなります。そして、会社に人生をコントロールされて自分で決められない人間の出来上がりです。これはハッピーな生き方ではありません。

だから、自分で決められない人間になる前に、何か自分の意思で決めて見ましょう。もちろんそれは転職である必要はありませんが、会社を辞めたいパッションがあるならば、転職はその格好の実験台になります。

もしかしたら転職先は今の会社より辛いこともあるでしょう。でも大丈夫、一度転職という大きな決断ができる人は次も必ず自分の意思で決めて行動できる。そして、いつかはハッピーな生き方を自ら掴み取ることができるはずです。

 

二つ目は、前職と比較ができることです。

何事も画一的な価値観でものごとを見ていては全体像は見えません。これは会社にも当てはまります。新しい会社で仕事をしてみることで、前の会社の業務を客観視することができます。当たり前だったことが当たり前ではなくなる、良くも悪くもカルチャーショックを体験することになりますが、このことは自分の視野を確実に広げてくれます。

少し経ってみればサラリーマンはどこだって同じ資本主義社会の奴隷に過ぎないということも分かります。それが分かるだけでも転職する価値はあると思いますが、今の会社で仕事をしてみて、これまでと何が違って、何が同じか、それを見比べるだけでも価値があります。

そして、前の仕事と今の仕事で何をしているときが心地よくて、楽しいか。逆にどんな仕事が気が進まないかよく観察してみるのです。自分に最適な仕事とは何か。それを知ることができるのも転職のメリットだと思います。

 

三つ目は、会社を辞めるハードルが下がることです。

転職経験がないと会社を辞めることがとても大変なことのように思えます。この幻想は人を保守的にします。

しかし転職してみると、そのあっけなさにびっくりしてしまいます。こんなに淡々と終わってしまうものなのかと。こんなに簡単に辞めれるなら、どんどん転職してみるのもありだと思ってしまうほどです。転職は人を革新的にします。

何事も経験で一度転職を経験すると、何かをやめるハードルが下がる気がします。やめることは必ずしも悪いことではありません。なぜなら何かをやめることは代わりに何かを始めることだからです。

やめるハードルが下がるとその分新しいことを始めるハードルも下がる。何か面白いことが始まる気がします。

 

このように転職をする理由を転職先の会社に求めてはいけません。なぜなら、転職先の会社が合わなかったら辛くなってしまうからです。転職して後悔するというのはハッピーではありません。

そもそも資本主義社会の奴隷であるサラリーマンになるなら、どの会社にいても同じことです。労働者は搾取される側だという大原則を忘れてはいけません。

それよりも転職することで得られる経験や新しい出会いの方が大切です。

まず転職を通じて自分で決める大切さやプロセスを学ぶ、前と何が違って何が同じか観察してみる、どんな仕事が自分に向いているか考える、そしてよりよい生き方を求めてまた新しい決断を自分で下す。

この一連の流れがとても大切で、決断を繰り返して自分の生き方を最適化していけばいいと思います。転職はこのプロセスを経験できるという点で役に立ちます。

転職をしたからといっていまの会社よりよくなる保証はありません。しかし、転職というプロセスを通じて確実に学ぶことがあるのです。

だから私は一度は転職してみることをお勧めします。

もちろん資産運用と転職は自己責任でね!