バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)一括投資

私は低コストの海外ETFを利用してインデックス投資による資産形成を行っています。

現在海外に在住していることもあり、日本の証券会社での資産運用や非課税投資(NISAなど)が利用しづらい(できない)状況にあります。このため、HSBC香港で米国株口座を開設し、主にバンガード・トータル・ワールド・ストックETFという全世界の株式に投資するETFを定期的に購入しています。

ドルコスト平均法と一括投資

インデックス投資では、毎月コツコツ積み立てる「ドルコスト平均法」や一度に多くの投資商品を購入する「一括投資」という資産形成法があり、どちらが良いとか悪いとか議論されているのを時折目にします。手元に運用に回せる資金があれば、すぐさま一括投資するというのが、経済合理的であると言われていますが、まとまった金額であれば買った直後に暴落するのを恐れて時間を分散させて購入したくなる人もいると思います。(このケースをリスク許容度を超えた投資という人もいますが)また、手元にまとまった資金はないが、毎月給料の一部を投資に回すという方にはドルコスト平均による積み立て投資が最適です。積み立て投資については、次の2つの書籍が参考になります。ドルコスト平均法と一括投資によるメリット・デメリットが説明されており、豊富なデータに基づいた具体例がふんだんに盛り込まれています。

終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)

終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)

 
積立投資のすべて (現代の錬金術師シリーズ)

積立投資のすべて (現代の錬金術師シリーズ)

  • 作者: 星野泰平
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2011/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る
 

人それぞれリスク許容度やお金に対する感覚は異なりますので、自分の好きな方法で資産形成を行えばよいと思います。私はというと、結果としてドルコスト&一括投資をミックスしたような方法をとっています。ある一定のまとまった額(100~200万円相当)を年間3~4回不定期に投資するという方法です。なぜこのような方法をとるのかというと次の3つの理由があるからです。

①送金費用がかかる。

日本や中国にある資金を米ドルに両替し、香港へ送金する手数料がかかります。一定の条件を満たせば、一回当たり1,500円というレベルまで抑えられますが、一回に送金する金額を増やせば増やすほど(回数が少なければ少ないほど)割安となります。

②売買手数料がかかる。

HSBC香港で米国株を取引すると毎回最低18USDがかかります。上記同様これも一回の取引額が大きくなればなるほど(取引回数が少なければ少ないほど)割安となります。

③長期的に株価上昇を信じる。

株式長期投資を行う方はおそらくこのことを信じているのでしょうが、この前提に立てば、できる限り多くのお金を早く投資した方がリターンは高くなります。したがって運用に回せるできる限り多くのお金をできる限り早く投資に回すべきです。(もちろん短期間の株価変動に対する耐性が必要ですが)

このように、ETF購入の度に発生するコストがあるので、できる限り一括投資。でも長期でみればそれを繰り返すので結果としてドルコスト平均に近い?という形になっています。また、株式投資の配当もリターンの一部と考えれば、早く投資すればするほどそのリターンも大きくなります。なぜかいつも私が一括投資すると株価が下がるのですが、、短期間での変動は気にせず、長期的高いリターンを確保するために今はこの方法を採用しています。

しかし、もし私が日本で資産運用するとすれば、別の方法をとっているかもしれません。三井住友・DC全海外株式インデックスファンドのようなノーロードファンドを毎月自動積立しているかもしれませんし、NISA口座では海外ETFの購入手数料が無料の証券会社もあるので、ドルコスト平均で海外ETFの積立投資しているかもしれません。

いずれにせよ、大事なことは、人それぞれ自分の状況を考慮して、最適な方法を模索し、実行していくことだと思います。