ダウの子犬を3000万円分飼うと家賃7万円のマンションを保有するのとほぼ同じ?

今手元に3000万円あったら株を買いますか、マンションを買いますか。

もちろん私は株を買いますが、中にはマンションを選ぶ方もいらっしゃると思います。もちろん人それぞれなので好きな方を選べばいいと思いますが、ダウの子犬たちを3000万円分飼うと、家賃7万円相当のマンションを保有したのと同じかそれ以上の効果があります。ダウの子犬とは、ダウ採用銘柄の高配当トップ10銘柄の中で最も株価が安い5銘柄のことです。以下、4つの理由を見ていきます。

まず、ダウの子犬たちの配当が平均で3.5%位あることです。税金20%差し引いても2.8%になり、年間84万円の配当金を得ることができます。(ほんとは外国源泉税でもう少し税金多くなるかもしれませんがここでは20%で計算します。)84万円を12で割るとちょうど7万円になりますので、配当金だけで家賃分が賄えるということになるわけです。ちなみにダウ銘柄はそう簡単に倒産したり、暴落したりする銘柄ではありません。また、配当についても増配を続けている銘柄が多く、中には10年連続増配や配当貴族と呼ばれる25年連続増配している銘柄もあります。リーマンショックくらいの暴落があっても増配したよ、という盤石な経済基盤を誇る企業なのです。つまり、暴落が来ても配当下げないよ、インカムゲイン減らないよ、ということを意味します。

二つ目の理由は、分散効果があることです。ダウの子犬戦略とは、ダウ銘柄の高配当株10銘柄の株安トップ5に投資をするという戦略でした。このためマンション一部屋を買うより分散されているためリスクが低くなります。ダウの子犬戦略では、3000万円を5銘柄に分散するので1銘柄600万円になります。だから、万が一、一つの銘柄で不祥事があって株価が半分になったとしても全体に及ぼす影響はわずか10%です。一方、マンション一部屋の場合、何かトラブルがあって資産価値が半分になったら、その損をそのまま負うことになってしまいます。

三つ目の理由は、流動性です。ダウ銘柄であれば日々大量の取引が行われているので、必要に応じてすぐに売却してキャッシュを得ることができます。一方、マンションの場合は買い手を見つけないと売却できません。また買い手が見つかったとしてもいろいろな手続きが必要になるので現金化するのに時間がかかってしまいます。人生は何が起こるかわからないので出来る限り流動性の高い資産を持つことは大事なことだと思います。

四つ目の理由は、手数料です。ダウの子犬戦略の手数料は、最低片道100ドル位です。これは5銘柄をそれぞれ一回ずつ20ドルで買う計算です。もし銘柄入れ替えで全銘柄取り替えたとしても100ドルなので、年初に買って年末に売っても年間200ドルで済みます。また、個別銘柄であれば保有コストもセロです。しかし、マンションを買ったとしても日々管理費や修繕積立金、さらに固定資産税を支払う必要があります。したがって、マンションを買っても日々の支払いがゼロになることはなく、株よりもコストが高くついてしまうことになります。

このようにダウの子犬たちを3000万円分飼うと、低リスクかつ流動性の高い月7万円位のマンションを所有するのと同等以上の効果があります。家賃7万円であれば都内のそこそこのマンションに住めますし、必要に応じて引越しも簡単にできます。もしキャッシュが必要になったら一部売却することですぐにキャッシュを手に入れることもできます。だから、私は3000万円があったらマンションを買うより、ダウの子犬銘柄を買いたいと思います。