覚えられないのではなく覚える気がない

みなさんはクレジットカードの情報を暗記していますか?

私は暗記しています。クレジットカードだけではなくよく使う見の周りの番号はほとんど覚えています。なぜ覚えているかというと、番号入力するためにカードを出したりするのがめんどくさいからです。また、記憶しておいた方が何かと安全です。

私がクレジットカード、パスポート、マイルカード二種類の番号を暗記していることが明らかになったとき、人々は私のことを超人扱いしました。ものすごい暗記力だねと。しかし、私はそうは思いません。覚える気になればこのくらいの情報は暗記できるからです。

この世の中は、とても多くの数字や記号で溢れています。また、ある数字と記号の羅列は自分にとって特別な意味を持ちます。例えば、生年月日、自分の携帯番号、銀行の口座番号やインターネットバンキングのパスワード。そのほかにもたくさんあります。本当にいろいろな数字や記号を記憶しておかなければならない世の中になってしまいました。とりわけクレジットカードの情報を暗記しておくと通販やホテルの予約の際にとても便利です。クレジット情報を頭にいれておけば、どこにいてもスマホで買い物やホテルなどの予約ができるからです。

「私記憶力ないから無理です」と言う人がよくいますが、覚えられないのではなく、覚える気がないだけです。そもそも私も一回見ただけで覚えられたわけではありません。最低一日三回は反復し、暇なときも頭の中で何回も復唱して脳みその奥深くに刻み込んでいったからこそ定着したのです。

例えば、実家の電話番号や自分の携帯番号や自分の生年月日を忘れる人はいないでしょう。これは長い時間をかけて何回も反復されることにより定着した記憶だからです。だから、それがクレジットカードの番号だろうが、パスポートの番号だろうが、乱数表だろうが、反復さえすればいつか必ず覚えられるようになります。

このことは語学学習においてもあてはまります。よく単語を覚えられないのを自分の能力のせいにする人がいますが、それは違います。たいていの場合、学習時間が足りないだけです。反復する回数も時間も少なすぎるのです。何よりも覚える気がないというのが一番大きいと思います。

「語学のセンスがあるからできるんだよ」という人がいますが、「語学のセンス」とはなんでしょうか。「語学のセンス」というのは、死ぬほど退屈に思えるようなことも難なく日々遂行できるセンスだと私は考えています。このセンスがあれば、単語帳を数百回反復することができるので、重要な単語、熟語、構文などを確実に暗記することができるからです。この基礎が語学レベルを飛躍的に向上させます。

実家の電話番号と自分の生年月日を今覚えていますか?もし覚えているなら、クレジットカードの番号を覚えることもできるはずです。問題は覚える気があるかどうかです。私は記憶力がないからだめなのではなく、覚えようとする気がないからだめなのです。