ちょっと前から乳首付近にできたしこりが気になっていました。男性でも乳がんになるというのを聞いたので、思い切って病院に行ってきました。
男性の乳首にしこりができるというのは珍しいことではありません。思春期のホルモンバランスの乱れによってしこりができることがよくあるようです。
読者の方の中にも経験したことのある方がいらっしゃるかもしれません。しかし、私は思春期をとうに過ぎた31歳。このタイミングで乳首にしこりができるのはただごとではないと思ったのです。
ずっと前に左胸にしこりができたことがあったのですが、しばらくたったらなくなったのか小さくなったのか、忘れてしまっていました。
しかし、ここ1年位の間で走ると左胸乳首あたりが少し痛むようになってきて、さわると明らかなしこりのようなものがあることが分かりました。
しばらく様子を見ていたのですが、小さくなる素振りがないどころか、少し大きくなっているような気がしたのです。
以前健康診断で病院に行ったときに聞いてみたところ、男性でも乳がんになることがあるからちゃんと診てもらった方がいいとのアドバイスを受けました。そこで今回思い切って病院に行ってみることを決意したのです。悩んでいても仕方ありません。
受診したのは乳腺外科です。事前に電話して、症状を説明し、男性でも受診してよいか確認のうえ受診しました。
「どうされましたか?」
「胸にしこりがあるようで少し痛いんです。。」
「では、問診票をお書きください」
といった感じで診察の手続きを済ませます。幸い女性の患者さんがほとんどいなかった(もちろん男性は皆無)ので、「なんだ?男がいるぞ?」的なことにならずに済んでよかったです。そして診察室へ。
診察室に入ると、男前のイケメン先生がおり、症状を説明しました。で、当然乳首を触られます。
「うん、確かにあるね、男性でも女性化乳房という症状があって、たぶんそれだと思うんだけど、乳がんの可能性もゼロではないから、超音波検査で確認してみましょう。ちょうど今なら空きがあるから」
といった具合で超音波検査を行うことになりましたた。もちろん胸を超音波検査されるのは初体験です。しかも最初に検査してくれたのは、とても美しい看護婦さんだったので、うぶな私はうろたえました。
「シャツを上げますね、失礼します、腕は万歳してください。それではローションを塗りますね」
上半身が露わな状態で、腕を上げ、胸に温かいローションを塗られる。そして専用のスティックで乳首をゴリゴリされる。。
私の心の声「え、ええじゃないか。。」
看護婦さん「では反対側を見ますね~」
私の心の声「この時間が永遠に続いてくれないだろうか」
看護婦さん「では、先生呼んできます」
それから男前の先生が登場し、イケメン先生からも乳首を攻められます。こころなしかイケメン先生の方がテクニックがあるような気がします。
イケメン先生「うん、しこりはなさそうだね。でも乳腺というのが右と比べてかなり肥大してる。この灰色の部分がそう。脇の方も見てみよう。うんこっちも問題ないね」
というわけで映像からは何がなんだかよく分かりませんでしたが、乳がんではないことは分かりました。そして、最後に診察室で先生から詳細な説明を受けます。
「超音波で見たところしこりのようなものは見当たりませんでした。よって、乳がんではありません。これは女性化乳房という症状で女性ホルモンによるものです。したがって、なぜ女性ホルモンが過剰になってしまっているのか、その原因を調べる必要があります。原因は、薬の副作用や肝臓機能の低下や腫瘍(頭の中!)などなど多岐にわたります。今日は血液検査をして確認しますが、結果が正常な場合、原因不明となります。結果は一週間後位に分かりますので、またその時に来院してください」
と乳がんでないことが明らかとなり一安心ですが、何か別の病気が隠れている可能性があることが分かりました。
この結果は一週間後に分かります。現時点で思い当たる自覚症状はないのですが、もしかすると何か病気が見つかるかもしれません。
やはり身体のことで気になることがある場合は思い切って病院に行ってみるべきですね。看護婦さん曰く、私と同じ症状で乳腺外科を受診する男性はかなり多いとのことです。
もし同じような悩みを抱えている人がいましたら、ぜひ乳腺外科を受診してみることをお勧めします。