会社を辞めるのはもったいない?会社にいる方がもったいないという考え方もある

会社を辞めることはとても勇気のいることだと思います。これまで会社で積み上げてきたキャリアに終止符を打って、新たな一歩を踏み出すことはだれしも不安や戸惑いはあると思います。

私が退職するときによく言われたことは、「今辞めるのはもったいないね」という言葉です。おそらく転職を経験したことのある人なら、同じようにこのような言葉をかけられた方も多いと思います。この言葉の威力は絶大で、気を付けないとこの言葉に絡めとられて退職するのをやめてしまう人もいるかもしれません。

しかし、私は少したりとももったいないと思いませんでした。

むしろ会社のことで心煩わされることはもうないんだと思うととても晴れやかな気持ちになったことを覚えています。サラリーマンである限り、完全に仕事から切り離されて物事を考えることができなくなります。もちろん、基本的には1週間のうち5日もの時間を捧げているので当然です。しかし、私はこのことが辛くて仕方ありませんでした。

どんなに楽しいことがあったとしても、仕事があるため心の底からそれを楽しむことができない。このことは、肉体だけでなく精神的にも会社の奴隷になり果ててしまっている証です。私はこの状態をとても危険だと思いました。これからあと30年も心身共に会社の奴隷のままでいることが本当に幸せなことなのだろうか。本当にこのままでよいのだろうか。

そのような考え方が広がっていくにつれて、「会社にいるのことの方がもったいない」と思うようになったのです。このまま会社にいても身体か精神が蝕まれるのは時間の問題だと思いました。それからでは手遅れだと思ったのです。

「週末リフレッシュできた~、明日から仕事頑張ろ!」などとSNSで書ける人が羨ましく、同時に理解に苦しみました。いつも「おい、嘘だろ」と心の中で言いつつも、やっぱり生活が充実している人は違うのかな、と思うこともありました。私なら死んでもそんなコメントはできません。

私だったら「明日朝起きたら会社なくなってないかな」位のコメントが精一杯です。

こうなると会社に属さずに生きていく術を見つけていかなくてはなりません。そうしてたどり着いたのが資産運用です。会社の仕事に対するモチベーションは全くあがりませんが、自分がリタイアするために必要なことであれば、寝る間を惜しんで取り組むことができました。こうして日々資産形成に励んできました。

やはり大事だと思うのは、自分の心に素直になることです。会社が辛いんだったら辞めればいい、無理をしない、辛いなら逃げましょう。そして、そのあとで自分の生き方を少しずつ模索し続ければいいと思います。限られた時間を奴隷のように生きるのか、自分の好きなように生きるのか、それは自分で決められることです。

これでいいのだ、と思える生き方をしていきたいものですね。

孤独論: 逃げよ、生きよ

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モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには

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