最近センスという言葉にはまっています。「あの人センスいいよね」のセンスって何なのか。どうやったらセンスが良くなるのか。多くの人は、「センスは持って生まれたもの」と思っているようですが、本当にそうなのでしょうか。
私はセンスは「持って生まれたもの」というより「生まれた後に身につけるもの」であると考えます。できる限り多くのものに触れて、一つずつ自分なりにジャッジを下していく習慣をつけることでセンスを磨けると思っています。
例えば、10本しか黒デニムスキニーを履いたことのない人と、100本もの黒デニムスキニーを履いたことのある人とでは、黒デニムスキニーにおけるセンスの違いは歴然です。つまり、自分の行動次第でセンスを磨くことができると考えています。
その考えと共通する内容が書かれているこんな本を読みました。
タイトルの通り、「センスは知識から始まる」という内容です。そもそもセンスとは何なのでしょうか。本書では次のように定義します。
センスとは、数値化できない事象を最適化することである。
出典:センスは知識からはじまる
例えば、あの人の服装はセンスがよいという時に、それを数値化して表せるでしょうか。「あの人は平均服装センススコア980だ」なんて数値化できません。それでもセンスの良い人は、自分の個性や周りの環境を考慮し、最適な服装を選び、身に着けることができるのです。
ではどうすればセンスがよくなるのか。
その第一歩として本書では「普通を知ること」が必要だと提案します。
多角的・多面的にものごとを測った上で「普通」を見つけ出し、設定する能力が必要です。
出典:センスは知識からはじまる
例えば、最近男性でもクラッチバッグを持つ人が増えてきています。だから今更クラッチバッグを持ち始めるのは「普通」です。センスがいい人は、クラッチバッグが流行りだす前から持ち始めているはずか、もっとセンスがいいものを身に着けているのでしょう。
しかも、クラッチバッグはつい最近出てきたものではありません。過去にも流行った時期があるようです。だれかがクラッチバッグいいな、と思った人がいてそれが流行りだしたのではないでしょうか。その最先端にいた人はセンスのいい人と言えるでしょう。
ところで、クラッチバッグを見ると大学生の頃を思い出します。私が大学生の頃は、みんな大学の名前入りのクラッチバッグみたいなようなものを持ってました。今流行ってるんですかね。こういったものを流行らせたのもセンスがある人なのでしょう。今持ってたらどうなるのでしょう。うわ、ださ、何あれ、となるのか、センスいいね、となるのか。
過去を知って、知識を蓄えることと、未来を読んで予測することは、一見すると矛盾しているように感じます。しかし、僕の中でこの二つは明確につながっています。知識に基づいて予測することが、センスだと考えているのです。
出典:センスは知識からはじまる
センスが良いと言っても完全に無から何かを創り出しているわけではありません。必ず過去の知識が基礎となっているということです。
だから、センスを磨くためには、いろいろなものに触れて知識を増やすことが必要なのだと思います。そして、これがいいな、悪いな、かわいいな、かっこいいな、という感覚を積み重ね、それをもとに自分なりに実験を試みることで、センスは磨かれていくのだと思います。
時には、周りからは全く賛同を得られない、ということもあるでしょう。しかし、センスを磨くためには孤独が必要な時もあるようです。こんな本も読みました。
センスを磨くためには、すなおさと勇気、それを受け入れる孤独も必要だということが分かります。
出典:センス入門
孤独に感じても大丈夫、それはあなたのセンスが良すぎて周りの人が付いていけないだけです。
とりあえず私は大学の頃使っていたクラッチバッグ引っ張り出して、今日から使ってみようと思います。