ニコラス・G・ハイエックセンターからBASEL新作時計展2018というインビテーションが届きました。
知る人ぞ知るニコラス・G・ハイエックとはスウォッチグループの創設者です。彼の名にちなんで名づけられたニコラス・G・ハイエックセンターは銀座にあるスウォッチグループの店舗兼本社ビルで非常にアーティスティックな空間です。
スウォッチグループにふさわしいラグジュアリーでアーティスティック、そしてエコロジーの要素を取り入れた、まさにこれからのラグジュアリーの象徴となる、創造を超えた新しい空間芸術です。
全然分からないですよね。
時計に興味はなくてもこの空間は一度見てみる価値はあると思います。私はどうやってお店に入るのかわけわからなかったくらいです。
そのニコラス・G・ハイエックセンターでBASEL-新作時計展2018-という展示会が開かれるそうです。
このインビテーションが我が家に届いたわけですが、その理由はこのお店で買い物をしたことがあるからです。実は32歳サラリーマンが26歳の時にここで時計を買ったのです。
あのときはさすがにびびりましたね。震えました。
投資商品を除いて今までの人生で買ったものの中で一番高い買い物でした。ちなみに投資商品を含めると、VTI1000株が最も高い買い物です(約1200万円)。
当時は海外駐在1年目だったので、その記念に買ったのがその時計でした。憧れの007のジェームズボンドのモデルとなった時計です。デザインはとてもシンプルで今でもとても気に入っています。
それでも50万円くらいはしたと思います。本当に買う意味があるのか何度も自問自答を繰り返しましたが、今となっては数少ないお気に入りのアイテムの一つになっています。
この時計を見ると海外駐在生活のことを思い出します。初めての海外生活で不安と期待に入り混じった、辛くも得るものが多かった日々です。そんな日々と共に時を刻んだかけがえのないパートナーと言っても過言ではありません。
ところで時計をつける意味はなんでしょうか?
私は2つあると思います。
一つは時間を知ることです。
もう一つの意味はその時計をつけている人がどんな人間か知らせることです。
例えば、時計がそれなりに値段の高いものならば、それはあなたがある程度お金を持っていることを示すサインになるかもしれません。
とても凝ったデザインをしている時計をつけていたら、それはあなたが時計好きだというサインになるかもしれません。
営業活動をするときに金色のピカピカの時計を付けていたら、それは取引先に不信感を抱かせてしまうこともあります。
人は思いのほか時計を見ています。
それを思い知ったのは香港で買い物をしたときでした。時計売り場なら当然ですが、ブランドショップに行っても確実に店員は客の時計を見てその人を判断します。いい客かどうか、お金を持っているかどうかを時計で見極めているケースがあります。
だから、買い物をするときにはある程度お金持ちに見えるような時計を付けておくといいかもしれません。接客態度が全く違います。
このように、背伸びして高級時計を買ってよかったと思うのは、時計に対する感度が高まったことです。人がつけている時計が気になりますし、自分がこの時計をつけていることでどう見られるが気になるのです。
時計は時を知らせるだけではありません。その時計をつけている人がどんな人であるかを教えてくれる記号のような役割も果たします。
興味のある方はBASEL 時計展2018に足を運んでみてはいかがでしょうか。面白いかもしれません。