先日日経新聞を読んでいたら興味深い記事を発見しました。
日本株市場で日銀の存在感が一段と高まっている。上場投資信託(ETF)を通じた保有残高は時価25兆円に達し、3月末時点で上場企業の約4割で上位10位以内の「大株主」になったもよう。
日銀、企業の4割で大株主 イオンなど5社で「筆頭」 :日本経済新聞より転載
これってやばくないですか?
官製相場ってやつですよね
官製相場(かんせいそうば)
債券市場や株式市場で日銀や公的年金などの影響を受けて価格が形成される相場。政策効果を高めるため、日銀が金融緩和策により長期国債や上場投資信託(ETF)などを大量に買い入れたり、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用改革により国内株式の組入比率を引き上げたりすることで、相場が一時的に大きく動く状態のことをいう。
官製相場の完成を目指しているのでしょうか
こういうデータを見ると日本株への投資に抵抗を感じます。あなたの会社もわたしの会社も筆頭株主は日本銀行かもしれません。
確かに官製相場で株価が上がっているうちはいいですが、永遠にそれを続けるわけにはいきません。
どこかで緩和を止めなきゃ、あかんわな。
しかし、官製相場が常態化し、日銀が多くの会社の筆頭株主になっている現状を顧みると、緩和を止めた後の株価下落は必至です。
そんな株を持ちたいと思いますか?
答えはノーです。
日銀、企業の4割で大株主 イオンなど5社で「筆頭」 :日本経済新聞より転載
一体どのような出口戦略を日本は用意しているのでしょうか。
このような状況の中で、もし日銀が金融緩和策の出口戦略として保有するETFの売りに動けばどうなるのかは想像に難くない。「実際にETF売りを行わなくても、売りを行うというアナウンスだけでも、株価が暴落する可能性がある」
まぁ普通に考えてそうなりますよね。だから私は日本株の長期投資には悲観的です。
もし日本株に投資をするなら、一緒に米国株に投資をしませんか。