33歳の米国株投資日記

いい天気ですね

企業型確定拠出年金講座

私は転職してから二年目になるのですが、早速今年入社の新人教育を担当することになりました。

仕事に行く意義が分からないと連呼しているこの私が新人教育担当になるとはあぁなんと皮肉なことでしょう。

私の演技力が半端ではないのでしょうね。牛なら大丈夫だ、と周りに思わせるほどの抜群の演技力。

しかし、こういっちゃなんですが、新人教育を担当するのはちょっと面倒くさいです。通常の業務に加えて教える時間も余計にかかるし、それにより会社にいる時間が増えてしまうからです。

そこで、私はこう考えました。もう一人の自分を作り上げてしまおう。私の仕事をすべてやってくれる部下を手に入れたようなものだ。

私が一年半くらいで覚えた業務なんてたかがしれています。二か月もあればほぼ同期が完了します。私は気持ちを入れ替え懇切丁寧に教育、指導を始めました。

 

「新人くん、よいか。ウォーターサーバーの水は自ら進んで替えるんだ。よく自分の番で飲み切ってしまったのに、新しいものに取り替えない浅ましい人間がいる。そんな人間に成長はない。自分が水を交換してあげればまたみんながストレスなく、おいしい水が飲めるようになる。なんとすばらしいことか。自分が他の人のために問題を解決してあげるという気概をもってこの仕事に取り組んでほしい」

こうしてウォーターサーバーの水の取り替え方から指導しました。どんな業務よりもこういうことの方が大切ですからね。

そんなある日、新人くんから質問を受けました。

「牛先輩、確定拠出年金で自分で運用しなければならないのですが、今まで投資なんかやったことないし、どうすればよいか分かりません。牛先輩はどうしていますか?お時間ある時に教えてくれませんか?」

ドクン。ビクン。ビクッ、ビクッ。

 

「結論から言うと、先進国株インデックスファンドを100%にしなさい。それで自分が50歳になるまで放置でOK」

「それだと全部株ってことですよね、ギャンブルじゃないですか?」

「確かに株は変動も大きいし、時には暴落もするから危険だと思うかもしれない。でも20~30年という長いスパンで見れば、株が債券や現金よりもはるかに高いリターンを生むことが過去のデータから分かっているんだ。君は少なくとも35年以上はこの確定拠出年金で運用を続けなければならない。そもそも60歳以降でないと受け取れないシステムだからね。なので、まずは株式100%で運用を始めて50歳くらいのタイミングで徐々に株式の比率を下げていくというのが最も合理的だと思う。さすがに60歳手前で株暴落したらシャレにならないからね。参考になる本を紹介しておくよ」

株式投資 第4版

株式投資 第4版

  • 作者: ジェレミー・シーゲル,藤野隆太,林康史,石川由美子,鍋井里依,宮川修子
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/07/23
  • メディア: 単行本
  • クリック: 14回
  • この商品を含むブログ (3件) を見る
 

「ありがとうございます。でもなんで先進国株だけなんですか?新興国株の方が今後絶対に成長すると思うんですけど」

「確かに新興国株の成長余地は大きいと思うし、実際に急成長している企業もあるよね。ただ、今ニュースになっているようにトルコではリラが急落していて株式市場が混乱しているでしょ。新興国は経済情勢が不安定な国も多いからこういうことがよく起こるんだ。さらに新興国が成長すると必ずしも新興国の企業が儲かるわけでもない。実際儲かるのはあらゆる分野でシェアの大部分を握っている先進国の巨大企業ね。むしろ、安定した先進国株の方が儲かるという話さ」

 

 「なるほど。では日本株はどうですか?ここ数年でかなり上がってると思うんですけど。。」

「もちろん数年前に比べれば株価は上がっているし、今後も上昇する余地はあると思う。だけど、日本企業の株主ってだれか知ってる?実は多くの日本企業の筆頭株主は日本銀行なんだ。つまり、日本銀行が日本の株を買っているから株価が上がっているというわけ。

もちろんこんなことをずっと続けるわけにはいかないからいつかはやめなければいけないよね。でもそうなったら日本の株はどうなると思う?しかも日本は今後人口が減るのは避けられない。そんな日本の株を長期的に持つのはどうだろうか?僕は悲観的かな」

「目からうろこです。今まで教えていただいた中で最も役に立ちました。ありがとうございます。早速先進国株100%で運用始めます」

「ははは、そうか。それは良かった、ははははは」

 

ふと、気づくと私の机の周りには20人ほどの人だかりができていました。どうやら私の確定拠出年金講座に興味を持った部署の人が集まってきていたのです。

「牛さん、すごいね。ちょっと私にも教えてくれないかな?」

「牛君、詳しいね。おれにもあとで教えてくれ」

「牛よ、証券会社の説明よりはるかに分かりやすかったぞ」

「最初から牛の講座聞いた方がよかったな」

働く意義とはなんだろうか?

そのヒントを少し得られたかもしれない。