TOEIC試験直前の心得

どうしたらTOEICの点数を上げることができるのか。直前の過ごし方を変えるだけで少し得点を上乗せできるかもしれません。

TOEICは英語力よりも集中力、瞬発力、忍耐力が問われる試験です。この部分についてはスポーツ的な要素もあると考えています。

目標点数が高くなるにつれて、英語以外の部分が大事なんじゃないかと思うことすらあります。

特に満点を狙うような人は一瞬の気の緩みも許されないからです。ちょっと聞き逃したら即終了です。

だから、TOEICの試験直前は自分のパフォーマンスを最大限発揮できるように心と身体の準備をする必要があります。

そうなると試験直前に参考書を開いて一生懸命勉強するのは得策ではないような気がします。

なぜなら試験前にそんな頑張っても疲れるだけだからです。試験中に集中力が切れて、もういいや、となりかねません。(僕ならそうなります)

例えて言うならフルマラソンの前に全力ダッシュしているようなものでしょうか。

それよりも試験前はとにかくリラックスすることの方が大事でしょう。レース直前のアスリートのように。

 

試験前に消耗している人たちを尻目に、趣味の本を読んだり、好きな音楽を聴いてリラックスする。

そして、自分は他の人よりも余裕がある感を醸し出しながら試験に臨むくらいが脳みそにはちょうどよい。

この方が得点につながりやすいというのが持論です。

私も試験前は一切勉強せず、趣味のランニング関連雑誌や書籍を読んで寛いでいました。

例えばこんな本です。

30キロ過ぎで一番速く走るマラソン  サブ4・サブ3を達成する練習法 (角川SSC新書)

30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法 (角川SSC新書)

 

これはマラソンの本ではありますが、ペース配分の重要性を説いており、TOEICにおいてもその大切さを思い出させてくれます。

試験が始まった瞬間、リスニング問題説明の間に慌ただしく後の問題文を先読みしている人がいます。

確かにそれで限られた時間を有効活用できますし、得点しやすくなるのかもしれません。

しかし、小手先のテクニックにこだわり過ぎて、無駄に集中力や体力を消耗しては本末転倒です。こうすると焦って集中力が散漫になり、中には自らパニックに陥る人もいるようです。

それよりも自分のペースで一つ一つ丁寧に問題を解いていくことが、結局は最後まで集中力を持続させる秘訣だと思います。

余計な力を使わずに最小限の力で目の前の問題を淡々と問いていく。

こうした方が自分の力を最大限発揮できる可能性が高まります。

 

どうすれば自分のパフォーマンスを最大限引き出せるのか。

これは自分で試行錯誤を繰り返して見つけていくしかありません。しかし、スポーツの身体の使い方にヒントがあるような気がします。

例えば、野球の守備でどうすれば一歩目を速く出すことができるか。テニスのサーブを受けるときにどういう風に構えるべきか。

両足を地面にべったり付けているよりも、少し身体を揺らしてみたり、投球やサーブに合わせて少し足を動かしていた方が打球への反応が良くなります。

テニスでは反応を良くするための跳ねるような動きをスプリットステップと呼んでいます。

つまり、試験直前にも脳みそのスプリットステップ的なものが必要ではないか?

それが僕の場合マラソンの本を読むことなのかもしれないし、好きな音楽を聞くことなのかもしれません。

試験では集中的に英語脳を使うことになるから、そこはできる限り温存しておいて、それ以外の分野(部位?)で脳をアクティブな状態に持っていく。

こんなイメージでしょうか。

もちろん、試験前に一生懸命勉強するのは当然です。しかし、最後の最後はスポーツと同じように自分の身体が最も動く状態で待ち構えておくのが正解ではないでしょうか。

頭を使う時も身体を使う時も自分の力を最大限発揮できる術を身に付けておきたいものですね。