英語で情報収集できたらいいですよね。でも英語を勉強したことはあるけどなかなかできない。それは専門用語と背景知識が足りていないことが原因かもしれません。
これは英語だけに当てはまることではありません。
日本語だって難解な文献を読むためには、必要最低限の知識や専門用語が備わっていないとチンプンカンプンですよね。
だから、自分の知識レベルがどのくらいで、読む本が自分のレベルに合っているかを確かめる必要があります。
いきなり専門書を読もうとしたって理解できるわけがありません。
まずはその土台となる背景知識や専門用語(語彙)の習得が不可欠になります。
これは英語を読むときも同じです。
その対策に最適な参考書があるので紹介します。
これは大学受験時に使用した参考書ですが、今読み返しても十分使えます。
本書のメリットは、英文がジャンル毎に分かれていて、その英文を理解するために必要な知識が日本語で解説してあることです。この日本語を読むだけでかなり勉強になります。
Amazonに書いてある内容の紹介を引用します。
経済・環境・医療・心理学など、2次・私大入試に頻出のジャンルから専門性の高い最新のテーマを厳選し、図解を交えながら各章の冒頭で詳しく解説しました。まずここを読んだ上で英文+和訳と読み進めることで、各テーマの理解の充実を図ります。
繰り返しますが、各章の冒頭でそのジャンルに関わる基礎知識を解説しているのがポイントです。
あまりこのような参考書は多くないです。そして、専門用語も英語でちゃんと網羅されているので、英文と絡めて学習を進めることができます。
本書は2006年に出版されてから改訂されていないようですが、陳腐化しない内容を扱っているので今でも十分使えます。
経済分野で言えば、ゲーム理論とか限界効用逓減の法則とかの解説がありました。そのジャンルで言えば基礎的なものが中心です。
もちろん中には少し古いと思われるものもありますが、それはインターネットなり、本を読むなりして自分でアップデートすればよろし。次のステップに繋がるでしょう。
本書は英検準二級~二級くらいの力は求められますが、日本語の解説が充実しているので、そのレベルに達していない人も十分勉強になると思います。
文系・理系を問わず幅広い分野が網羅されているので、興味のあるところから読み進めるという使い方もできます。
もしもう一段階上の学習をしたいという方は以下の参考書をおすすめします。
対象:英検準2級~2級くらいかな(リンガメタリカよりちょいムズイ)
対象:英検2級~準1級くらいかな(日本語でも知らないことだらけ)
テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 01人文・社会科学編
- 作者: 中澤幸夫
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テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 02 自然科学編
- 作者: 中澤幸夫
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対象:英検準1級~1級 激ムズです
テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 01 人文・社会科学編
- 作者: 中澤幸夫
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人文・社会科学編では、ノーベル賞を受賞したカズオイシグロの日の名残り や言語学のサピアウォーフの仮説がテキストに採用されており、私が勉強していた認知言語学の記述もあったので興味深かったです。大学上級レベルでしょうか。
テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 02 自然科学編
- 作者: 中澤幸夫
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自然科学編ではニコラスタレブのブラックスワンが採用されてます。読み応え抜群ですね。このレベルを読みこなせたら、かなり広範囲な英文に対応できるでしょう。
日本ではTOEICが流行っていますが、TOEICはビジネス分野に特化されたものなので、その勉強だけしていても他ジャンルの英文には歯が立ちません。
もし幅広いジャンルに挑戦するならば、今回紹介したような参考書を使って自分で知識を補強していく必要があります。
英語の読解力を上げると、英語で最新情報を収集することができます。米国株に関する情報だって英語の方が多いに決まっています。
洋書がすらすら読めるレベルになれば、話題の邦訳本の原書にトライすることもできるでしょう。
原書は邦訳に比べて安いですし、その著者の最新作が既に出ていてそれを先取りすることだってできます。
例えば、サピエンス全史が日本で流行っているころにはホモ・デウス 出てましたからね。kindleで650円で激安だし。
え?読んだのかって?
読むわけないじゃん。絶対に難しいでしょ。僕もみんなと一緒にこれから勉強するのです。
気持ち高めてるんです。
英語が読めるに越したことはありません。
今からでも遅くはないので私と一緒に今日から勉強を再開しましょう。