英語はどのくらいできますか?日常会話くらいならできます。という人がいますが、外国語で日常会話できたら上級者だと思います。
「週間SPA!の記事見た?」
これは日常会話だと思いますが、英語でこの会話を続けるのは僕は無理です。
「退職代行使いたいわ〜」
これも日常会話だと思いますが、英語でこの会話を続けるのも僕は無理です。
一般的に外国語運用力の指標は、日常会話→ビジネス→母語レベルの順にレベルが高くなっている認識です。
しかし、僕の個人的な感覚では日常会話よりビジネスの方が簡単な気がします。
その理由は、仕事の背景知識を活かせる場合が多いからです。また、使う単語や話す内容が予想でき、定型表現さえ覚えてしまえば対応しやすいというのもその理由です。
このことを思い知ったのは、中国で仕事をしていた時のことです。
もちろん最初は言っていることがわけわかめだったのですが、ある程度単語や定型表現を覚えてしまえば、ちゃんと中国語を聞き取れるようになるし、自分から発信もできるようになります。
一方、商談から日常的な話題になった途端、一気に会話についていけなくなるという場面に何度も遭遇しました。
なぜこんなことになるかというと、その話題を理解するための背景知識や単語を知らないからです。
つまり、求められる対象の知識の有無でその話題の理解度が大きく変わってきます。
確かに日常会話と聞くと一見馴染みやすく、簡単な印象を受けますが、実際はそうではありません。
日常会話の方が範囲が圧倒的に幅広く、その内容も予想しにくいのです。日常会話に外国語で対応するためにはそれだけ幅広い知識が求められます。
だから、ビジネスで使う外国語よりも日常会話で使う外国語の方が難しいと思うのです。
外国語で日常会話が出来る人は上級者です。
僕も外国語で日常会話ができるように日々勉強に励みたいと思います。

- 作者: 鈴木陽一
- 出版社/メーカー: アイシーピー
- 発売日: 2000/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 197人 クリック: 3,012回
- この商品を含むブログ (723件) を見る