ブロガーにとってGoogle砲は、極めて強い中毒性があり危険である。
Google砲とは、Google chromeブラウザやアプリのおすすめ記事に掲載されることで、尋常ではないアクセス数を集めることで知られている。
私が初めて援護を受けたのは、昨年の2月のことだった。楽天ブラックカードへの熱いパッションをブログに書きつけていたら、Google砲による援護射撃を受けた。
はてなブログのアクセス数に火柱が迸った(ほとばしった)。
Google Analyticsのリアルタイムは、今まで見たことのないようなユーザー数が示され、多くの人が自分のブログに訪れることを思うと興奮を抑えきれなかった。
それから楽天ネタを投入する度に、火柱が立つ。
2018年の米国株投資日記はまさに楽天に支えられていた。
32歳の楽天日記の方がよかったかもしれない。
楽天ネタ=Google砲的な条件反射が身に付き、いつまで経っても「エサ」を求めて、楽天記事を投じる「パブロフの牛」になり果てた。
Google砲中毒である。
一時期Google砲について研究したことがある。幅広いジャンルの記事を定期的に投入し、どの記事に反応し、どの記事には反応しないのかをかなりざっくり調べた。
それによってある程度の法則性のほんのひとかけらを見つけたような気もしたが、完璧に再現できるものではないし、その法則はすぐに変わってしまう。
結論として、よく分からん。のである。
例えば、以下の記事は全てGoogle砲による援護射撃があった。
中でも圧倒的な威力を放っていたのがこの記事だ。
その時のGoogle Analyticsの瞬間最高リアルタイムユーザー数をスクショにしてお守りにしている。
Google老師は、どうやら私の英語ネタが好きらしい。
もちろん、それが目的で英検を受けているわけではなく、私のパッションがそうさせているのだが、そういう一面もあるのは事実だ。
投資目当てで私のブログに訪れる人にとっては、最強につまらない記事かもしれないが、この記事を期待している人が一定数いる。
そして、自分もパッションを持って、有益だと思われる情報を提供しようとは心がけているつもりだ。
楽天も英検もサブスリーもプライオリティパスもそうだが、共通していることはパッションだった。
パッションこそがブログの原動力である。
しかしだ。
Google砲の中毒症状に抗うのは簡単ではない。それは私だけではないだろう。
前はこのジャンルで援護してもらえたけど、今回はどうだろうか?
Google砲の援護を受ければ、どこまでアクセスが伸びるか気になり何度も何度もGoogle Analyticsを見てしまうし、なかったらなかったで空しい気持ちになることもある。
あかん。
あかん、あかん、あかん、あかんではないか。
何のために自分はブログを書き始めたのか?Googleのためか?
違う。迸る(ほとばしる)パッションだろう。
自分の思いを自分の好きなように書き綴る。そういう環境が欲しかった。
でも最近はGoogleのことばかり見ていて、肝心なところが抜け落ちてしまってきていないだろうか。
少し危険な風潮を感じ取った。
この中毒症状に悩むブロガーは少なくない。中毒者が見れば、中毒者の症状がすぐに分かる。
あの興奮をもう一度味わいたい、だから、再びそれを求めて前と同じあれに手を出してしまう。
一度憑りつかれたら逃れられないGoogle砲の魔力。
だけどこのあたりでもう一度原点に返ろう。
自分の経験や考えや思いを、自分の言葉で、鮮やかに書けるように。
もう一度原点に立ち返ろうと思った。