今回は10年ぶりに英検1級の2次試験を受験した感想をレポートします。結論から言うと、かなり厳しい結果となりました。
集合時間は、細かく分けられているようで私は12時50分でした。待ち時間が長い方がいいかなと思ったので、集合時間のぎりぎりを攻めたところ無事に最後から二番目に遅い順番になりました。
英検の受験者ならわかると思いますが、この待ち時間の緊張感は何とも言えませんね。
別に落ちたからといってどうってこともないのですが、どんなお題をぶっこんでくるのだろう、と思うと、おなかがぎゅっとなりました。
もうこの段階になると、別に本を読んでいても上の空ですから、結局ほぼ瞑想みたいな境地に到達することになります。
会場は基本的にはおじさんとおばさんメインで、僕のようなお兄さんは少数派、よく話に聞くような子供は皆無でした。いずれにせよ、あの難関の筆記試験を潜り抜けた強者たちです。
まぁなんだかよくもまぁここにたどり着けたなとなんとも少し誇らしい気持ちもしました。
一度広い教室に案内されて面接カードなるものを記入し、個別に4~5人単位で面接会場へ移動する運びとなります。徐々に前の人がいなくなっていくドキドキ感。
そして、面談室の前に呼び出されます。
教室の前に椅子がおいてあり、そこで待機。ここが緊張のクライマックス。
しかし、隣の人の方が明らかに過度に緊張していて呼吸が荒くなっていたので、私は平静さを取り戻すことができました。みんな緊張しているのです。
そして前の人が教室に吸い込まれていきました。
ついに次は私の番だ。
とにかく英語をマシンガンのように繰り出そう。中国語をしゃべらないように注意しよう。
ドアが開いてタイムキーパーの方が中へ案内する。
Good afternoon!と超絶元気な挨拶と共に突入。つかみはOK。
面接官は二名。どちらも日本人っぽいが、ネイティブなのだろうか。座って右手がネイティブクラス、左は橋本五郎氏似の日本人面接官という設定です。
自己紹介をされたあとで、自分の名前を告げました。
「あなたのことについてちょっと話してくれませんか?」
「はい、私は10年間ほど某日本企業で働いていました。とてもチャレンジングでエキサイティングですが、お分かりのようにこの業界はとても疲れるんです。だから昨年早期退職することに決め、今は小銭を稼ぎながらサバイブしています」
「なるほど、ありがとう、趣味はなんですか?」
「走ることが好きなので、ほぼ毎日走っています。よくマラソンのレースに出ています」
「わかりました、それでは試験を始めましょう。これがカードです、1分でトピックを選び、スピーチの内容を考えてください」
他にどんなトピックがあったか忘れましたが、一番上にあった「CEOの高い給料は正当化されるべきか?」をチョイスしました。感触としてこれが一番話が出来そうだっだからです。他のはむずかったなぁ。
「それでは始めてください」
「CEOの給料が高すぎると日本ではよく言われますが、私は次の理由でそうは思いません。
まず第一にCEOの責任は重く、一つの決断が会社を大きく発展させることもあれば、窮地に追い込むこともあります。
高い給与が支払われるのはそれに見合う結果を残したからです。その数十倍、いやその数百倍の価値を提供した証でもあるのです。失敗した経営者にたくさんの給与を支払う会社はないはずです。
次に若者の労働意欲を高めるためにも、ビジネスパーソンの高い給与は大事です。最近、出世をしたくないという若者が増えているようですが、それは給料の割にはその見返りが少ないからだと言われています。
しかし、お金を稼ぎたいという欲求はあるのも事実で、もしCEOにとびきり良い収入が支払われれば、それを目指す若者も増えるのではないでしょうか。その結果として、若者の向上心を促進し、社会に好影響をもたらすでしょう。
日本に関して言えば、CEOの給与はまだ海外と比べて低いです。したがって、グローバル基準に照らし合わせれば、もっと給与をたくさんもらってもよいCEOはいるでしょう。
もちろん、高い給料は成功に対して支払うべきです。結果に見合った収入をもらう。これは仕事に対する大きなモチベーションになると考えます。以上の理由で、CEOへの高い給与は正当化されるべきだと思います。」
ピピピピ、と終了と同時にアラームがなって、完璧すぎる時間配分でした。
しかし、この伝えたかった内容の10%くらいしか英語にできませんでした。
次に、Q&Aです。
「CEOは女性よりも男性の方が多いようだが、それに対してどう思うか?」
「貧富の差は広がっていくか?」
「最近カルロスゴーンが話題になったが、彼もたくさんの給与をもらっていた。彼も正当化されるべきか?」
「CEOは従業員のフェイスブックやツイッターを監視するべきか」
などなど。これ以外にカルロスゴーンネタの質問があり、合計5問位はあったような気がします。さらに追加でもう一つカルロスゴーンネタを面接官がぶっこもうとしたところで時間切れ。
今回は、カルロスゴーンネタにかなり翻弄される結果となりました。
今回の良かったところ、悪かったところ
- 以前と違ってフリーズすることはなかった。
- とにかく英語らしきものはしゃべりつづけた。
- 中国語は一言も出なかった。
- スピーチ時間は奇跡的にぴったりだった。
- ちょっと質問内容があいまいなまま答えてしまったところがあった。
- ショートスピーチの構成はぐだぐだだった。
とまぁこんなかんじですかね。
しかし、これはいい勉強になると思いました。
これがすらすらできるようになれば、英語の使い手としては、最低限ビジネスでもそれなりに使えるのではないかと思います。だから、英検1級は価値があると思います。
やはりスピーキングは苦手ですね。試験はいったん一区切りつきましたが、もう少し英語を話す機会をつくり、日々英語をアウトプットする訓練を積んでいきたいと思います。英語を話す彼女でもつくろうかしら。
ということで、2019年度第一回の試験は終了しました。
このようにブログで発信することは自分自身に負荷をかけることにもつながるので良いのですが、その分やはり疲れますね。試験が終わってとりあえずほっとしている。それが今の心境です。
今回の結果がどうであろうとそれを受け止め、落ちたらまた再挑戦します。
いずれにせよ、英検受験を決めてから半年、以前よりも格段にレベルアップはできていることを確信しました。
引き続き勉強を続けていこうと思います。
英検1級の二次試験で利用した参考書たち

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