インフレの国の株を買ってデフレの国に住む

米国株投資の本とか読んでいると、インフレ調整後の利回りが6~7%と書いてありますが、デフレの国に住んでいたら実質利回りはもっと増えるということでしょうか。

要は購買力を大きくするということです。

長期投資にとって最大の関心事は、投資対象の購買力の伸びだ。購買力とは、物価の上昇によって目減りした分を差し引いたあとの金融資産の価値をいう。

株式投資 第4版

最近思うのは、日本の物価は安いなということです。

場所にもよると思いますが、香港とか中国は十分高いですし、東南アジアだってもはや激安というわけではないと思います。

それに比べて日本は安いです。

閉店前のスーパーとかだと惣菜二種類買って200円台だったことがあって引きましたね。これはとてもありがたいことですが。

冒頭にも述べたように、インフレ調整をする必要のない国に住んでいたら、米国株がもっと魅力的な投資先になるのではないでしょうか。

デフレとまではいかないまでもインフレ率が低い国に住みつつ、景気がよくて物価上昇が続いている国の株を買うのが合理的です。

そうすれば実質リターンは大きくなる。

米国株がどんどん上昇して資産が増える一方で、スーパーの総菜の価格はどんどん下落して支出が減る。

カッシェロ・デル・ディアブロとスーパーの総菜で僕は幸せですよ。

 

株式投資 第4版のP11の表1-1に期間ごとの株式の年率利回りが載っています。

過去204年にわたり、株式投資は平均して年率6.8%の利回りを記録した。

株式投資 第4版

これは実質利回りで、表を見ると、名目利回りは8.3%になっています。

私の生まれた1985年~2006年に関して言えば、実質利回りが8.4%で名目利回りは12.4%です。

もし物価上昇が0の国に住んでいたら、この名目利回りが実質利回りになる。もしデフレなら実質利回りがもっと大きくなる。

合ってますか?

 

もしそうなら日本に住む人にとって、米国株投資はかなりよいですね。

日本に住みつつ、金融資産はすべて米国株へ。

幸い僕は日本人なので、日本に住むのに適しています。

ちょっとずつわかってきました。日本人の最適解はこれです。

若いうちに海外でお金を一気に稼いで、それを米国株に投資、あとは物価の安い日本でゆっくり暮らす。

いかがでしょうか?

なかなか悪くなさそうな気がしますが、明らかにマイノリティの生き方ですね。