私は会社員の時も今も確定拠出年金は外国株式100%(米国株)にしています。長期的に見たら、債券や現金で運用するより世界の株式で運用した方が利回りがいいらしいからです。
先進国を中心とした世界中の株式に分散投資するのが無難と言われています。
しかし、外国株式100%にフル拠出することには、注意点もあります。
一つ目の注意点は、変動が激しいことです。
これは以前からもお伝えしている通りですが、20年とか30年という単位で運用すると、激しい下落に見舞われることもあります。
具体的にどうなるかというとこうなります。参考例がありますのでご覧ください。
ビフォー
アフター
投資期間が短かったからこうなったわけですが、こういうことが起こることを肝に銘じておくべきです。
確かに投資序盤でこういった急落があった方がお得という見方もあります。なぜならその分安く株を仕込むことができるからです。
しかし、定年間近でこんな目に遭ってしまったら悲惨です。これまで順調に資産を積み上げてきたのに、受け取り直前で半減ということも株式100%ならば十分にあり得ます。
ですから、若いうちは株式100%でもいいと思いますが、全体の保有資産のバランスを見て、少しずつ株式比率を下げていった方がよいです。
しかし、確定拠出年金の資金なんて小銭みたいなもんや!という方は積極的に運用を続けてもいいかもしれませんね。
二つ目の注意点は、拠出したお金は基本的には60歳まで引き出せないことです。
威勢よくフル拠出するのはいいけど、手元資金が底をついたら本末転倒です。
ですから、フル拠出が合理的ではありますが、それはあくまで生活費以外の部分を充てていくのが正解です。
30歳のあなたなら、引き出せるのは30年後です。
今まで拠出した資金を「ごめん、やっぱ返して」というわけにはいきません。
「ほな、今回だけやで」とかなりません。
僕の場合、あと27年間お待ちください、が答えです。
だから、流動性が極めて低い投資と考えておいた方がいいです。この点も要注意です。
私の場合、会社員を辞めるついでに余剰資金を厚めにしたので、この一部を毎月確定拠出年金に放り込んでいる構図です。
まぁ見方によってはブログで稼いだお金をiDeCoへ拠出ということもできる。これできたら最強ね。
確定拠出年金は全部で110万円ほどしかないので、これが生活に影響を及ぼす状況ではありません。これが取り出せなくても今はまだ詰まない。
これを将来、数千万円単位に増やすつもりで運用しています。
20~40代くらいの方は、確定拠出年金をフル拠出+外国株式100%にしておいてよいと思います。私も実際にそうしています。
しかし、資産変動が激しくなること、そのお金は60歳にならないと受け取れないことを肝に銘じて自分なりに最適化すべきだと思います。