会社員時代に嫌だった仕事の一つは、給与やボーナスに関わる査定の自己評価でした。年々内容がめんどくさくなっている割にやる意味がほとんどないと思っていたからです。
私が会社に入社したばかりの頃は、自己評価というものはありませんでした。
しかし、この十年くらいがちょうど過渡期だったのかもしれません。
自分で目標を設定したり、職責がどうのこうので自分が何を達成したか、今後の抱負的なものを書いたりする機会が多くなっていきました。
会社での「5年後の自分」なんて全く想像もできなかったから、インターネットで調べて良さそうなのを見つけて書いていたくらいです。
そして、最終形態は、自分の目標を定量的に表し、その達成具合を定期的に報告するというものです。これ作るだけでめちゃくちゃしんどいし、下手するとこれで一年終わります。
自分の仕事を評価するのが仕事になってんで。という感じです。
確かに目標を設定したり、その達成度を誰が見ても分かるようにしておくことは大切です。それにより日々の仕事の質が上がり、会社への貢献度も高まるからです。
しかし、あまりにもその負荷が重すぎる印象があります。なんか最近の傾向として、評価制度が複雑というか、アウトソースされ気味な感があります。
何なんでしょうね、この流れ。
元々は上司に呼ばれて「君はBです」とかで終わってたんですけど。
上司から「こうしたらもっとよくなるね」とかあぁだこうだ言われて、あぁそうですか。とかいって終わってました。
これで良くないですか?結局何やってもそんな変わらないし。
これだと上司の好き嫌いだけで評価が決まってしまうから、もっと公正な指標を本人を交えて決めた方がフェアだ。という勢力が強まっているのでしょうか。
確かにそれは一理あります。
上司と一緒によく飲みに行くやつの評価が高かったり、従順なしもべの方が良い評価を得やすいことはあります。こういうのはちょっとあれですね。
本来は仕事の内容や結果で評価されるべきなのに、それでは不公平です。
しかしですね。
どれだけ評価制度を複雑に、定量的にしても、結局あんまり変わってない気がします。
だって自己評価で全員Aでもみんなボーナスマックスでもらえないでしょ。
結局、えらい人たちがみんなで集まって相対評価にしてるというのがオチです。
僕だって自己評価最強だったけど、いざ蓋を開けてみたら「君はBです」だからね。
この瞬間、これはやらなくていい仕事だと気づきました。
あの自己評価システムは上層部にとって都合のいい仕組みなんでしょう。
組織で動くのにその目標を自分で設定というのもなんかちょっと変な感じがします。
それはボスの仕事でしょ?って。
最近思うのは、日本の会社員は自分たちを評価するのに忙しくて、他のことが疎かになっていないかということです。
この評価システムだけでもとんでもないコストがかかっています。誰か日本全体の自己評価コスト試算してみてください。しかもほぼ何も生み出していない。
給料の高いえらいおじさんたちが会議室にこもって長い時間議論しているのを見ても、あぁもったいないなぁと思います。
そして僕たちが一生懸命時間と労力をかけた創作(自己評価や今後の目標)もあまり意味がない。というね。
これだったら自己評価にかける時間でユーチューブ見てた方がよっぽど有意義です。
自分で心からやってみたいと思える目標を自分で設定して生きるのがよいでしょう。たった一年だけでも見違えるほど変わるかもしれません。
目標:今シーズン中にフルマラソンで3時間切りをする。
- 毎月300㎞走る。
- 毎日プロテインを飲む。
- PFCのバランスを取れた食事をする
- 理想体重±1kgをキープ
目標:TOEICで990点を取る。
- できる限りTOEICを受ける
- 10,000問解く
- 1日2時間以上英語を聴く
- 規則正しい生活をする
とかね。他にもいろいろあります。
こんな風にやってると日常に張り合いが出て楽しいです。会社での目標設定は震えるほど嫌だったけど、自分の好きなことなら取り組めます。
会社で評価を上げてもあまりいいことはないので、自分の体力や能力を上げるためにできることを日々やっていくのがいいと思います。