「因果推論」に関する本を読みました。とても勉強になったので紹介します。
参考書はこれです。
この本を読めば、2つのことがらが本当に「原因と結果」の関係にあるのかどうかを正しく見抜けるようになり、身の回りにあふれる「もっともらしいが本当は間違っている根拠のない通説」にだまされなくなります。
最近いろんな通説が巷に溢れていますね。
特に健康面に関するものが多いです。低糖質ダイエットとか断食がいい。外国語を勉強するとボケないとか、脱毛するとモテるとか。
何も考えずにそのまま取り込んじゃったりしますけど、ちゃんと自分の頭で考えたり、調べたりすることも忘れてはいけません。
確かに低糖質ダイエットしたら痩せたけど、痩せた原因は、実は糖質ではなかった、、なんてこともあるかもしれません。例えばですよ。
そういう問題に切り込むには、確率や統計の知識も必要になってきます。
え?そんなの学校で習ってませんけどって?
その指針を示してくれるのが本書です。
例えば、こんなトピックが例として挙げられています。
- メタボ検診を受けていれば長生きできるのか
- 男性医師は女性医師よりも優れているのか
- 認可保育所を増やせば母親は就業するのか
- テレビを見せると子供の学力は下がるのか
- 偏差値の高い大学に行けば収入は上がるのか
いずれも興味深いトピックですよね。
本書では、この問いに対し「因果推論」の考え方を使って、その答えを紹介しています。まぁ大体は一般的な考えの逆になっているのでびっくりたまげます。
例えば、テレビを見せると子供の学力は下がるというのは間違っていて、むしろ上がるらしいです。
ほんまかいな?と思いますよね。
本書のねらいは、こういうことを根拠に基づいて自分で判断できるようになることで、この本はその初歩の初歩の参考書と言ったところでしょうか。
因果関係と相関関係を混同してはいけない。
たまたまかもしれないし、他にも影響を及ぼした要因があるかもしれない。
様々な可能性をちゃんと検討して、比較可能な状態をいかに作り出すか。などなど
勉強になりました。
ちなみにこの本の著者は中室牧子さんと津川友介さんの二人で、それぞれ以下の本も書いています。
いずれもベストセラーです
日本語もとても分かりやすくていいんですよね。
自分の情報リテラシーを上げるために必読の一冊だと思いました。