ソフトバンクグループの決算をライブで見ていました。孫さんは話が上手で、面白いし、見ていて勉強になります。痛快ですね。
そのうちオンデマンドで見れるようになるので、興味がある方はぜひ見てみてください。
以下から動画とプレゼン資料を見ることができます。
今回の決算を受けて、早速「ソフトバンクグループ大赤字」と悲観的なニュースが流れています。
記者会見したソフトバンクグループの孫正義社長は、「今回の決算はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字で、まさに台風というか大嵐という状況だ」と述べました。
そしてウィーワークへの投資で巨額の損失が出たことについては「私自身の投資判断、それがいろんな意味でまずかった。大いに反省している」と述べました。
ダメダメな感じですが、私の個人的な印象は全く逆です。
確かに反省はしているし、見誤った部分もある。でもまったく問題ない、というか、みんなウィーワークだけで騒ぎすぎ、とりあえず見とけ、そんな印象を受けました。
(個人の感想です)
そして、プレゼンの中で2つの事実が発表されました。
- 株主価値1.4兆円増
- SVF1累計投資成果1.2兆円増
こんな厳しい状況でも株主価値は増えていることを孫さんはアピールしました。
まずソフトバンクの株主価値が、前回決算より1.4兆円増えています。
株主価値が増えた理由は、アリババの資産価値の増加によるものです。
前回決算発表時は、11.3兆円でしたが、今回は13.4兆円と2.1兆円増えています。
しかし、ビジョンファンドで0.3兆円の減少、負債が0.5兆円増え、その他の増減により、前回発表時より1.4兆円増となりました。
もう一つは、ソフトバンクビジョンファンド1の投資成果が、1.2兆円増えていることです。
詳細はこうです。
価値が増えたのは37社あり、評価益1.3兆円、実現益0.5兆円の計1.8兆円です。
一方、評価減となったのは、22社で全部で0.6兆円です。
この1.8兆円-0.6兆円で、投資利益が1.2兆円になるという説明です。
なるほど、ウィーワーク以外にも投資している会社はたくさんあって、うまくいっている会社もあるということでしょう。
これだけ見るととても都合の良い情報に見えてしまうかもしれないと、孫さん自らもそのように前置きしながらも「これらは事実」だと強調していました。
その他にもWeWorkの説明にかなりの時間が割かれています。
ただし、WeWorkのコミット済みワラントのところは、僕の頭のスペックではついていけず理解できませんでした。
動画が配信されたらもう一度聞いて、勉強してみようと思います。
決算はボロボロ、でも株主価値は史上最大。そのどちらを重要な指標としてみるか、というのはみなさんのご判断にお任せする。
ただわたくしから見れば、大勢に全く異常なし。戦略変更なし。このまま粛々と前に進む。
と締めくくられていました。今回の名シーンです。
反省はするけど、委縮はしない。
というコメントも孫さんが自分で言って、自分で気に入っていた自画自賛フレーズです。
今後のソフトバンクグループがどのようになっていくのか楽しみですね。
引き続きウォッチいきたいと思います。