パスポートの期限が切れるので、5年用を申請してきた。10年用を申請する人が多いようだが、私は違う。その理由は、5年用の方が色がカッコよくて、薄いし、低コストだからだ。
まず、10年用パスポートの色はださい。
この色が好きという人にはごめんやけど、くそダサい。
一方、5年用のパスポートは濃紺である。
どんな服装にも合う。
私はネイビーが好きなので、洋服はすべてネイビーでコーディネートしている。
財布も気づいたらネイビーだし、パンツもネイビーだった。
だから、パスポートもネイビーで合わせるのがよいと思っている。
また、パスポートは10年用のくそダサい色が多数派なので、5年物なら自分のパスポートが一目でわかる利点もある。
次のようなケースで役に立つ。
香港から深センに行く時の乗合タクシーとかでパスポートを運転手に託す場面。
日本人が多いと、どれや自分の?となるが、紺色なら分かりやすい。
また、「あの人もしかして未成年?」という神秘的なオーラを出すこともできる。
未成年は5年用しか申請できないからだ。
次に、5年用パスポートは薄い。
以下は10年旅券と5年旅券のページ数である。
- 10年旅券:44ページ
- 5年旅券:28ページ
5年旅券の方がページ数が少ないので薄い。
iPhoneを引き合いに出そう。
例えば、iPhone8を持った後に、iPhoneXRを持ってみてほしい。
うわぁなんだか厚ぼったいなぁという印象を多くの人は持つはずだ。
iPhoneの厚さは以下の通りである。
- iPhoneXR:8.3㎜
- iPhone8:7.3㎜
たった1㎜しか変わらないにもかかわらず、あの厚ぼったさである。
デバイスの薄型を追求する人類よ。
たった1㎜の厚さに、いや、たった0.01㎜の厚さにもこだわる人類よ。
どうしてパスポートの厚みにはこだわらないのか。
牛でもこだわるのに。
厚くていいのは、ランニングシューズだけである。
最後に、5年用パスポートは安い。
発給手数料を見てみよう。
- 10年旅券:16000円
- 5年旅券:11000円
5年旅券の方が5000円も安い。
いやいやいやいや、ちょっと待ってくれ。
単純に5年旅券を二回申請したら22000円だし、6000円も割高ではないか。
なるほどその指摘はごもっともである。
しかし、10年用旅券に隠されたコストがあることを知らないようだ。
説明しよう。
まず、10年先にどうなっているか分からないリスクだ。それに払うコストがある。
もしかしたら海外へ絶対に行かない状況になっているかもしれないし、そもそもこの世にいないかもしれない。
場合によっては、パスポートの盗難、または破損して再申請をしなければならなくなるリスクもある。
10年は長い。
10年旅券を選択してしまうと、不要なコストを払う可能性があるというのが一つ目のポイントだ。
次に、10年間同じパスポートを使い続けなければならない代償は大きい。
私は今のパスポートを一刻も早く手放したい。
なぜなら会社員時代の思い出がたっぷりつまっているからだ。
スタンプを見返すだけで、最悪の想い出が走馬灯のように蘇る。目眩がする。
さらに、中国のスタンプが多すぎて、めんどくさいことも多い。
例えば、ヨーロッパに行ったら「お前は何者だ?」と言われる。その度に私は「アーティストだ」と答えなければならない。
日本に帰国すれば「金塊とか持ってませんよね?」と言われる。その度に私は「金玉なら持っている」と答えなければならない。
これらはすべてあの10年ものパスポートのせいだ。
この惨めな思いに支払った代償は、10年旅券と5年旅券の差分をはるかに凌駕するだろう。
最後に、今の5000円の価値は、将来の5000円の価値より高い。
なぜなら、お金を運用すれば、利子や配当を生むからだ。
5000円を銀行預金に預ければ、1年後5001円位にはなるだろう。
時間が長ければ長いほど、その金額も大きくなる。
これをパスポート申請に当てはめてみよう。
10年旅券を申請しなければ、手元に5000円残る。
これでTECLを買えばどうなるだろうか。
お気づきの通り、TECLは1単位が3万位なので買えないのだが、仮に2019年初に5000円を投じていれば、その5000円が生み出す利益で5年用旅券を申請することができた。
10年用を申請しても余りあるほどの富を獲得することができた。
タイミングが良かったのもあるが、これは事実だ。
一方、10年用旅券にお金を投じても利子や配当は一銭もつかない。
これは大きな機会損失ではないだろうか。
10年旅券のかわりに、5年旅券を申請して余った5000円を運用すれば、そのお金で5年旅券を申請できるし、うまくいけばおつりもくる。(なくなることもある)
もちろん、5年用にはデメリットもある。
例えば、あまりにも海外渡航が多すぎて増刷しないと追いつかない。
海外の銀行へ届け出ているパスポート情報を5年おきに更新するのがめんどう。
これらは確かに5年用旅券のデメリットだ。
しかし、5年用旅券は、色、薄さ、コストの面でそれにも勝るメリットがある。
何も考えずに、思考停止して、みんながそうだから私も、という浅はかな考えで10年用旅券を選択してはいけない。
もう一度自分の状況を鑑みて最適な選択を下すべきではないだろうか。