「ネオサピエンス 回避型人類の登場」という本を読みました。ネオサピエンスとは回避型人類のことで、本書ではネオサピエンスが急速に数を増やしていることを指摘しています。
回避型という言葉にピンときた私は本書を早速手に取り、衝撃を受けました。
ここに紹介されているネオサピエンスは、わいのことやないか。。と。
僕のことを詳しく知りたい方は本書を読んでみてください。
もしかすると、わいもや。という人が続出するのではないかと思います。
では、回避型人類とはどのような人たちのことを指すのでしょうか。
本書の第五章の「回避型人類の特性」から一部というか、かなり引用して紹介します。
- 回避型は、他社への期待値を下げ、愛情や助けを求めず、自分だけを頼みにするという戦略を取ることで生きていこうとする。それによって、欺かれたり、裏切られたりするリスクをなくすことができる。
- 回避型人類の特徴は、親密な関係を必要としないということである。言い換えれば孤独な環境に強いということだ。
- 回避型人類のもう一つの特徴として、情緒的な面での活動が乏しく、喜怒哀楽や感情的な反応、表現が乏しいという点が挙げられる。
- 回避型人類が行きついたライフスタイルが単独生活を基本とするということは、自然な結果だと言える。
- その本性を理解するのに重要な特性は、グループに対して強い嫌悪感と恐怖を示すということだ。彼らに許容できるのは、ぎりぎり二人までだ。
- 回避型人類をホモ・サピエンスから隔てるさらなる特性は、物への愛が情報への愛に置き換わったことである。物を愛する以上に情報を愛する。
- 回避型人類が最高の喜びとすることは、スポーツや将棋、ゲームや様々なコンテスト、各種技能の習得で腕前を競い、勝利することである。
どうですか?
他にもいろいろありますが、僕の性格や行動パターンが正確に描写されており、怖くなったくらいです。
回避型に相対するのは共感型人類です。
まさにこの社会が二種類の人類によって分断されている最中であり、いずれ回避型人類が多数派を占める日がくるかもしれないという壮大なストーリーでした。
僕はサラリーマン生活を10年やってきて、どうもなんか違和感のようなものを覚えてきました。
そこで、その違和感を一つずつ丁寧に取り除いていったら、今の生活に行きついたわけです。
みんなとちょっと違うけどまぁしゃあない、位に思っていました。
しかし、本書を読んで、その行動原理は、まさに、回避型人類そのものだったのか、、ということで衝撃を受けました。
ADHD説や自閉症説もありましたが、ネオサピエンス説が急浮上です。
よく感情がこもってない、とか彼女から言われて、どうやって感情を表現をしたらいいのか分からなくて、悩んだことを覚えています。
一生懸命考えた挙句、結局答えは見つからず、めんどくさ、となりました。
これは共感型人類と回避型人類の不一致だったのかもしれません。
そして、僕が孤独を愛するということ。
誰とも会わなくてもまったく問題ないし、むしろその方が快適です。
もちろん、たまに会ったり連絡を取る友人もいますが、彼らもきっとネオサピエンスなのでしょう。
私のウィットに富む冗談も華麗にさばき、有用な情報をユーモア付で提供してくれる。
同じことを会社で言っても、なんか僕が滑ったみたいになって、どうもダメでした。
あとは、マラソンで自己ベストを目指して日々修行を積むとか、英語の試験を受けて点数を上げていくのとか、楽しいです。
投資とかも一種のゲームみたいで、お金が欲しいというよりは、その数字を増やすことにもしかしたら惹かれているのかもしれません。
まぁ驚異的な勢いで今は減ってますが。
僕は淡々と一人でできる作業をこよなく愛します。
自分のプラン通りにことを運び、ゲームに勝つことがわくわくして、楽しい。
人はよくこんな僕をストイックだというけれど、僕はただこれを好きでやってるだけなんだ。
だから、会社に行くことは邪魔くさくて仕方なかった。
一つのツッコミどころは、回避型は増えるのではなく減るのでは?という点です。回避型人類は結婚とか深い付き合いを避けるからです。
本書でも子育てが苦手とかセックスを好まないという記述もありました。
だから、回避型人類は早晩滅びていくと思っていたのです。すなわち、僕も子孫を残さずに滅びるだろう。と
しかし、ITの発展のおかげで、そうでもないと著者の岡田先生は言っています。
僕も最近思いますが、似たような雰囲気の人たちってSNSとかの言動見るとすぐに分かります。あぁこの人とは気が合いそうだな。と。
ネオサピエンスかもしれないなと。
それでマッチングしていったら、確かに、これ、本当に人類の分断が起きていきそうな気がしなくもなくもないです。
事実婚とかまさにそんな感じじゃないのかな。
そして回避型人類たちがめでたく結ばれて、回避型ベイビーが生まれていく。
おぉ、なんだかおもしろそうな話ではありませんか。
でもそれは必ずしもうまくいくとは限りません。
最終章の回避型人類の未来のストーリーには引き込まれ、胸が熱くなりました。
ということで、僕の性格に興味がある方や回避型という言葉にピンときた方は、ぜひ本書を読んでみてください。
私が最近ハマっている進化系のお話と絡み合ってなかなか興味深いと思いました。
おすすめです。