前向きな退職

私は良く知らなかったのですが、世の中には前向きな退職と後ろ向きな退職があるそうです。

「会社を退職した理由は何ですか?」

「会社に行くと体調が悪くなり、生活の質が下がるからです。生活を支えたり、より豊かにするための仕事が、自分を滅ぼす行為になっていることに気が付きました。今後は自身の健康を最優先事項とし、持続可能な生活様式を模索していきます」

今でも退職した時のことを忘れられません。

両手両足に繋がれた手枷足枷と番号が刻まれた首輪。

退社と同時に全て外れ、大きな音を立てて地面に落ちた。

爽やかな風が全身を通り抜け、白黒の街に鮮やかな色彩が蘇っていく。

小鳥が歌い、蝶が舞う。

あぁ、これで全てから解放された。もう、僕は、自由なのだ。と

スキップになるのをこらえるのに必死だった。

 

こんな前向きな退職も人によっては後ろ向きな退職とみなします。

どのような理由が後ろ向きな退職理由になるのでしょうか?

良く分からなかったので、ネットで調べてみました。

以下のような退職理由が、ネガティブな退職理由だと考えられているようです。

  • 社内の人間関係の悪さに嫌気がさした
  • 社長がワンマンでついていけない
  • ノルマがきつすぎる
  • サービス残業が多すぎる
  • 会社が遠くて通勤が辛い
  • 自社の商品の質が低くて売れません
  • 給与が安すぎる

「ネガティブな退職理由」を「ポジティブな転職理由」に変換するには?

私から言わせればいずれも前向きな退職理由だと思いました。

今の現状に満足していなくて、それを解決しようとしているからです。これが日本が誇るカイゼンではないのか。

これを前向きと言わずしてなんといいましょう。

もちろん、転職が答えにならないこともあるでしょう。もしかすると、自分の力量や努力が足りないことが理由かもしれません。

しかし、問題をなんとか解決したいという気持ちは大切です。問題を抱えたままにすると必ずどこかで破綻するからです。

それよりも不満を抱えつつ、今の職場で文句を言いながら日々の業務をこなしている人のほうがよっぽど後ろ向きです。

もし会社で働くなら、物事をできる限りネガティブにせずに、ポジティブに表現できる言語能力が求められることが分かってきました。

なんかやばい気がしてきます。

これができないと会社員を続けることが困難です。だから、面接でもそれができるかどうか確かめるのですね。なるほど。

こういうところは、本当にめんどくさいなと思います。

会社でも定期的に研修とか自己評価で文章を書かされることがありますが、この創作活動は本当に不毛だと思いました。

うおえぇぇとなります。

もうそういうのいいや、、

となってしまったのが、会社員を続けることをやめようと思った数多ある理由の一つです。

 

私は会社から多くのことを学べたし、素敵な人たちと出会えたので心から感謝しています。

今の自分はこれまでの社会経験から成り立っていると言っても過言ではありません。

しかし、私の場合、会社に行くと寿命が縮まります。

銃を突きつけられても従うか殺されるか以外に146通りの方法があると言われているように、何事も146通りの解決方法があるはずです。

だから諦めないでほしい。そのまま無理をして寿命を縮めないでほしいです。

どうしたら今の問題を解決できるだろうか。

その答えになりそうなことを一つずつ試してみる。

会社の問題か?

転職してみた。同じだった。会社に所属するのが無理だと分かった。

会社員を辞めた。いい感じだ。頭の回転も足も速くなった。でも安定的な収入がない←今ここ

生活を最低限維持するだけの安定的な収入の確保が課題です。

しかし、僕はこの実験をするためにお金を貯めました。

この実験を続けることで、収入はないけど収穫があります。

これはOKでこれはNGという取捨選択が日々できています。

たとえ後ろ向きだと思われる理由だとしても、何かを変えようという姿勢はとても前向きです。

退職が解決策になるかは人それぞれですが、何かを変えたい欲求を原動力にして自分の生活を日々少しずつ最適化していくことが大切だと思いました。