昨年の総走行距離は、2312㎞でした。一昨年は3075㎞だったので、763㎞減ってしまいました。
この理由は、コロナの影響でレースがなくなってしまったからです。
マラソンが5レースで211㎞
ウルトラマラソンが3レースで300㎞
100マイルが1レースで170㎞
その他30㎞、ハーフ、10㎞レースを含めると、700㎞を超えますので、これで計算がほぼ合います。
あぁ、僕はこんなにもレースで走っていたのだな、と驚きました。
そして、僕にはそんなパワーが眠っていたのだな、と誇りに思いました。
ランニングに関する目標の一つは、フルマラソンを3時間以内で走る、通称サブスリーでした。
そして、これは昨年の2月に達成できました。コロナ前の最終レースでした。
もちろん、ダイエットのように一瞬だけ到達して終了では意味がないので、いつ走ってもサブスリーができる位の体力は維持するつもりです。
寝起きでもサブスリー。
寝起きでも英検1級合格。
これが私のテーマです。
ところが、レースや目標がなくなると、負荷をかけたトレーニングのやる気がなかなか上がりません。このままでよいのだろうか、と自問自答を繰り返します。
同じような思いを抱えているランナーもいるでしょう。
しかし、ランナーのみなさんは、フルマラソンの記録を更新することだけが目的で走り始めたのでしょうか。
それだけではないはずです。
なぜ私がランニングが好きかというと、手軽に別世界に行けるからでした。
???
ランナーは皆、別世界の存在を知っています。
とりあえず、天気のいい昼間に、ランニングシューズの靴紐を結び、外に出てみる。
気分が乗らなくてもゆっくり走っていると、そのうち身体の奥底に眠っている本能が呼び覚まされて、身体がスムーズに動き始める。
一定のリズムで淡々と。足を前に運ぶ。
すると、いつのまにか別世界へと足を踏み入れていることに気がつきます。
ランニングをすることで、身体の中が整理されるような気持ちになりました。
散らかっていたものがあるべき場所に収まっていく感覚。
この感覚が好きです。
私の場合その手段がランニングでしたが、一つのことに集中する時間を持つことが精神的に良い気がしています。
読書でも釣りでも料理でも将棋でも。
何か集中できて、別世界に行けるものを持つことは大事です。
今思えば、サラリーマンの時は、気持ちが散らかりまくっていたように思います。色んなことに気を遣っていたので、いつも落ち着かないような気持ちを抱えていました。
ランニングが好きだったのは、その散らかった気持ちを整理することができたからかもしれません。
- 目的地を決めて淡々と走ることだけに集中する。
- 42.195㎞を最短で走る。
- 170㎞を生きて帰ってくる。
それ以外のことは考えない。そういうシンプルな時間がたまには必要で、それが精神に良い刺激と気晴らしをもたらします。
記録を伸ばすことも楽しいですがそれだけが全てではありません。
ランニングシューズを履いて気軽に別世界に行けること。
これがランニングの醍醐味です。
朝起きて、近くを走って、仕事をして、音楽を聴いて、ビールを飲んで、そして眠る。こういう僕自身の生活はほとんど変わりませんでした。
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