自慢話で恐縮ですが、私は会社員を11年間も続けたことがあります。今の私があるのは、会社員生活のおかげですが、同時に辛かったこともたくさんありました。
これは私が個人的に辛かったことなので、他の人にとっては何とも思わないことかもしれません。しかし、万人に共通する悩みもあるでしょう。
まず、毎日朝早く起きるのが辛かったです。
しかし、遅刻でもしたら大変な目に遭うので、睡眠時間が2時間になろうと、前日痛飲していようが、決まった時刻に出社していました。
身体からアルコール臭を漂わせていても爽やかにおはようございます。と言って出社していたのは本当に偉かったと思います。
私は朝早く起きて活動するのが苦手な遺伝子を持っていたので、知らず知らずのうちにダメージが積み重なっていきました。
次第に世界が色褪せ、やがて白黒の世界となりました。
次に、働く時間が決まっていることも辛かったです。仕事が終わったからといって帰れません。
どんなに暇でも9時~17時位までは会社にいないといけないですし、会社にいなくとも束縛されます。ひどいケースだと24時間中束縛されることもあるかもしれません。
「行ってきます」と言って、家に帰れればまだマシですが、7日間のうち、5日間も束縛されるのは結構辛いです。
束縛された方が愛を感じるタイプの方は良いかもしれませんが、私は閉塞感を覚えました。
会社行って10分で仕事なくなる時とかありませんか?
そんな時あと8時間もどうすりゃいいんだと途方に暮れた経験が皆様にもあるはずです。
そんなとき私はエクセルで未来のシミュレーションをしていましたが、最終的には壮大な作品が完成しました。
もしかしたら私は膨大な時間を無駄にしてはいないだろうか、、と考えるきっかけになったのです。
また、人とのかかわりも大きな問題の一つです。
会社員生活のストレスの一つは人間関係といいますが、私はある人が嫌だというよりも、自分の仕事を人に任せてコントロールできないことの方がストレスでした。
他部署の人に仕事をお願いする時に、自分の思うようにことが運ばないことがあります。
何なら依頼者のステータスで優先順位を決めているような人もあり、私はそういうのがとてもストレスフルでした。
偉い人が関わるとすぐやるくせに、そうでないと仕事が遅い。
もやもやしちゃう。
期限までにちゃんとやってくれるのか、くれないのか、督促したら逆ギレする人もいるし、今その質問してきますか?
おぉ、人間ってややこしい生き物だなぁ、と思いました。
このように自分でコントロールできない部分が多いのが辛かったです。
自分も含め、人はよくも悪くも不安定です。
この不安定に合わせようとすると、自分が不安定になります。
分かる人は分かるかな。
最後に、仕事の嫌な思い出が時と共に積み重なっていくことが辛さの極みです。
良い思い出もあるけど、嫌な方が多いです。
嫌な思い出っていつまでも鮮明に記憶されちゃうんですよね。記憶力がよいのかもしれません。
今思い返すだけでもうおおええええ、となるような思い出がたくさんあります。
それが毎年毎年積み上がり、睡眠中にも姿を現すようになりました。
最近はほとんどなくなりましたが、会社員を辞めた後でさえ悪夢で飛び起きて汗びっしょりなんてこともありました。
睡眠にまで仕事が忍び込んできた。。
これを続けたら身がもたないな、、と思い、別のライフスタイルを追求することに決めたのです。
もちろん、会社員生活が辛いことばかりだったわけではありません。
自分の希望を叶えてくれた上司、いろいろなことを優しく教えてくれた先輩、大きなプロジェクトをやり終えた後の達成感。
これらが私を大きく成長させてくれたことは言うまでもありません。
そのおかげで当たり前だと思うことに疑問を投げかけ、それを解決しようと努める姿勢が身に付きました。
おかしいんじゃないか?
と、自分のライフスタイルに疑問を投げかけ、それを改善できるように行動できるようになりました。
その大切さを会社員を通じて学べたのではないかと思います。