英検準1級でる順パス単の5訂版と4訂版を比較してみた

英検準1級でる順パス単(5訂版)が2021年6月28日に発売されたので、私が持っている4訂版(2012年3月20日初版発行)と比較してみました。4訂版の方が収録語彙の難易度が高く、難関大学対策には良いと言われていますが、私もその通りだと思いました。

1級編はこちら

ある程度単語力がないと判断難しいですが、私は英検1級には一応受かっており、一応語彙パートで(まぐれだけど)満点も取ったことあるので、その辺の人に比べれば、一応語彙力はある方だと思います。

だから、英検準1級の語彙を見れば、これは簡単とか、これはむずい、というのをその辺を歩いてる人よりは判断できるつもりです。

また、早稲田大学の文化構想学部の過去問も解いたことがあるので、早稲田クラスの英語のレベルも体感したことはあります。

その経験を踏まえて、個人的な感想を申し上げます。

4訂版の方が確かに語彙レベルは高い。

なぜそう思ったかというと、実際に4訂版に収録されている語彙と5訂版に収録されている語彙を比較してみたからです。

両者の単語帳に重複していたのは823語でした。

全部載せるわけにもいかないので参考までに、Aから始まる単語だけパス単から引用させていただきます。

4訂版のみに載っている単語(127語中58語)

abolish, abortion, abstract, absurd, accord, accreditation, acquaint, activate, activist, acute, additive, adhesive, adjacent, adjacent, adjoining, admiration, admittedly, adorable, adrift, advanced, affirmation, affluent, agenda, agitate,alimony, alleviate, alliance, allocate, allowance, ambiguous, amenity amicable, amplify, anatomy, anecdote, annoyance, anonymity,anthem, antiquity, applicable, aptitude, arc, aristcrat, array, articulate, assemble, asset, assimilate, assorted, astoronomer, attendant, attorney,audible, auditor, authorize, autography, autograph avail, avoidance

英検準1級 でる順パス単(音声DL付) 英検でる順パス単シリーズ

5訂版のみに載っている単語(130語中61語)

abridged, absence, accent, acceptable, accordingly, account, accounting, accuracy, ache, acquire, ad, additional, admirable, admit, adopt, adore, advanced, affair, affect, affordable, aging, aid aircraft, align, allergy, allied, alongside, alternate, altogether, amazing, ambassador, ambitious, ample, amuse, annoy, antioxidant, antique, anxiety, app, apparently, appearance, appetite, approve, arouse, arrangement, ascend, aside, assert, asteroid, athletics, attachment, attain attempt, attendance, auditorium, authority, automatic, autonomous, autopusy, availability, awful

【音声アプリ対応】英検準1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)

いかがですか。えらくないですか?

ここに載せたのはAから始まる単語だけですが、4訂版のみ載っている単語の方がレベルが高いことが分かると思います。

え?全然分からない?

もしそんな方がいらしたら、ターゲット1900からやりなおしてください。

ということで、私の個人的な感想ではパス単準1級は4訂版の方が難易度が高いので、難関大学向けや英検1級の橋渡しとして最適なのではないかと考えます。

それ以外の違いは以下の通りです。

  • 最新5年間の出題データ分析(2020年度第1回~2015年度第2回)
  • 順番がより出る順っぽくなっている(出る度Aの語彙が簡単)
  • 例文はほぼ一緒
  • 100語単位のセクションに動、名、形、副詞の順で配列
  • 単語とセットで使われる前置詞が太字になった
  • 熟語のレイアウトが変わった
  • 索引が見出し語番号になった(4訂版はページ数)
  • 4訂版は一部アルファベット順になるが5訂版はない

1級のパス単もそうでしたが、準1級のパス単も5訂版は易化したように見えます。

しかし、最新5年間の出題データを分析した結果なので、5訂版の方が英検対策には良いかもしれません。

一方で、4訂版に収録されている語彙の方がやはり難しそうなことも分かりました。このため難関大学対策として準1級のパス単を使うなら4訂版の方が良さそうな気がします。

ということもあってかアマゾンでは高値で取引されております。

メルカリなどであればもう少しお手頃価格で入手できるようにはなっているようです。

今回の研究を通じて、4訂版の準1級パス単の方が収録語彙の難易度が高く、難関大学対策としては良さそうなことが分かりました。

とはいえ、準1級の4訂版を入手するのは難しいのですが、中古を買う以外にQuizletにあるものを利用する、電子辞書に入っているものを使う、アプリを利用する、という方法もあります。

最近の単語帳ではこれがおすすめです。ターゲットやシス単の次にこれをやるのが良いでしょう。

アプリもおすすめです。