私は本を買うのが趣味で、読むのは二の次になってしまっています。それでも本は買っておいた方が良いかもしれません。なぜなら家に本が多い方が子供のテストの正答率が高いらしいからです。
文部科学省が全国の小中学生を対象に「家庭の蔵書数」を初めて調査したところ、25冊以下が3割を占めた一方、蔵書数が多いほうがテストの正答率が高くなる傾向が明らかになりました。
学力テストの正答率をみると、小学校の算数では、蔵書数が最も多い子と最も少ない子では18ポイントの差があり、中学校の国語でも15ポイント差が開くなど、蔵書数が多いほうが正答率が高くなる傾向が見られました。
だそうです。
はい、私に子供はいません。
ただし、私自身が子供みたいなものなので、家に本が一杯あれば私のテストの点数が上がる可能性があります。
では、なぜ蔵書数が多いと子供たちの成績が上がるのでしょうか。
それについては記事には詳しく書いてありませんが、以下のことが推測できます。
- そもそも親の知的水準が高く、子供がそれを引き継いでいる
- 子どもが本を手に取る機会が増える
- 親が本に対する意識が高いので、子どもの読書習慣がついている
1.が理由な気もしますが、それだと身もふたもない話になるので、2や3が大事になるということでしょうか。
蔵書数といっても大人向けの本と子ども向けの本によって変わってきそうです。子どもが読めない本がたくさんあっても意味はあるのでしょうか。
しかし、間違いなくいえそうなことは、家に本があれば子どもは本に興味を持つ可能性が高いということです。
そして子供が興味を持てば、親は子に本を与えるでしょう。きっとそれがいい感じに作用するのだと思います。
そう考えると、電子書籍ではなく、紙の本を買ってそれを子どもに見えるようにしておくことも大事だと思えてきました。
私は電子版で買えるものはできる限り電子版で買い、電子版がないもののみ紙で買うようにしていました。
紙の本だと置き場に困ることがあるし、移動中に読む時にはKindleの方が便利だからです。
しかし、子どもに本を見せるという観点から、本をちゃんと本棚に収納してそれが簡単に目に入る状況にしておくことも大切だと思いました。
ちなみに実家は蔵書数が多くはありませんが、父親に読書習慣があり、よく一緒に図書館に行っていました。
そこで私は趣味の釣りの本を借り、隅から隅まで読み込むという日々を送っていました。
小学生や中学生の頃に大人向けの本を読むのは時に難しいこともありましたが、それが私の読解力を向上させた可能性はあります。
特に全国極楽バス釣り場―黒鱒道中膝栗毛総集編 (別冊つり人 Vol. 102)という釣り紀行をまとめた雑誌が面白くて何周も読みました。
子どもの頃は遠くの場所まで釣りにいけないので、その釣り紀行を読んでよく想像の翼を広げていたのです。今振り返るとこの習慣が結構良かった気がします。
ルアー釣りは多くの知識が必要になるので、脳に良い刺激となっていたかもしれません。
ということで、私のように本を買うのが趣味で読まなかったとしても、本が家に置いてあるだけで意味はあります。
家においてある一冊の本のおかげで、子どもが本に興味を示し、人生をかけて取り組むようなプロジェクトが生まれた。
そうなれば本は安い投資です。
本は迷ったら買いましょう。