ダウ工業株30種平均が前日比で一時900ドル超下落し、2021年1月以来1年5カ月ぶりに3万ドルを下回りました。
16日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比で一時900ドル超下落し、2021年1月以来1年5カ月ぶりに3万ドルを下回った。インフレ抑制を目指す米連邦準備理事会(FRB)が15日に利上げ加速を決め、英国やスイスの中央銀行も政策金利引き上げを決めた。急激な引き締めで景気後退に陥るリスクが改めて意識され、株売りが広がった。
過去の記事をさかのぼってみると、30000ドルを超えたと喜んでいたのは一年以上前のことのようです。
このときに貴重なデータを記載していたので以下に示します。
2020年11月24日にダウが30000ドルを超えた時の注目銘柄の株価です。
- VTI:187.59USD
- SPXL:65.70USD
- TECL:33.42USD
- VOO:333.74USD
- VT:89.47USD
- SOXL:25.49USD
2022年6月16日にダウが30000ドルを下回った時の注目銘柄の株価です。
- VTI:183.02USD
- SPXL:60.24USD
- TECL:25.90USD
- VOO:337.07USD
- VT:83.88USD
- SOXL:13.57USD
もちろん、ダウとS&P500やTECLやSOXLの構成銘柄は異なるので単純な比較はできません。
しかし、TECL、SOXLよ。。
という感じですね。
やはりレバレッジETFは急落に見舞われると圧倒的に弱いです。今まで積み上げてきた含み益が言葉通り一瞬で消えました。
当時もすでにこうなることを予想していたので我ながら偉いと思います。
想像してみてください。
4年間売らずに積み重ねてきた1,000万円の含み益。
それが一瞬で-100万円とかになるのです。
そこで平常心を保って呟きます。
「諸行無常の響きあり」
もはや日々の急落は修業です。
その修行を完遂して初めて億万長者の称号を得ることができる。
ということで、株が下がって悲しいですが、一年半前くらいは30000ドルに到達して喜んでいたので、今でも喜ぶことにします。
ところで、株はインフレヘッジになるといわれておりますが、こんなに下落しておいてほんまにそうなんか、と思われる方がいらっしゃると思います。
その答えは、理論的にはインフレヘッジにはなるが、インフレ時にはそのリターンが追い付かないことがある、です。
この記事からポイントを抜粋します。
- ジェレミーシーゲル氏によると、理論的に株式はインフレヘッジとして機能する
- しかし、現実には利益の上昇率がインフレに追い付けないことはある
- インフレが高まる局面では株価は上がるには上がるがインフレ率の上昇に追い付けない
- インフレ年率が2%を超えて5%超まで上昇した時期8回のうち、リターンがプラスだったのは2回のみで8回の年率実質リターンの平均はマイナス7%
- しかし、インフレ期に株を持たず、非インフレ期にだけ株に投資するのは無理
- 長期で見れば非インフレ期の方が圧倒的に長いから、株式の長期リターンの平均は極めて高い
要は、インフレだからといって株も一緒に上がらないけどすぐに売るな。長期的に見れば株は上がるんだからおとなしくそのまま株を持っとけ。
という風に理解しました。
みなさまも株が下落して不安な日々を過ごされているとは思いますが、株価のことばかり考えていても仕方ないので、趣味でも楽しみながら株価が回復するのをごゆるりとお待ちになるのがよろしいかと存じます。