長期投資「10年で株価2倍」の期待にリスクはあるか

「10年で株価2倍」と聞いて無茶だと思いますか。それとも十分達成できると思いますか。私は十分に可能だと思っている派です。いや、願っている派です。

こんな記事を読みました。

数字が2倍になる年数と利回りとの関係を示す「72の法則」で手早く計算して、倍にするには年率で7.2%増えていく必要がある。

低金利のいまどき、そんなうまい金融商品があるはずもなく、もしも誰かがそんな金融商品を自分に持ってきたとしたら何かの詐欺かと断るに決まっている。そんなものを、手軽に得られそうなものに思ってしまうのだから、金銭欲は我ながら要注意である。

と考える人も多いでしょうし、とても真っ当な考え方です。

しかし、私は年率で7.2%位で増えるかもしれない、いや増えてほしいと願っている金融商品に資産のほとんどを投じています。

それはVTIです。

VTIとは全米株約4000銘柄に投資ができるETFでこれ一つで幅広く分散された米国株ポートフォリオを保有できるので6年前から投資しています。

もちろん運が良かったこともありますが、瞬間的には5年で2倍に達したこともあります。

実際にVTIの年リターンを調べてみると、設定来の2001年5月24日から計算するとちょうど8%になっています。

これなら10年で2倍になる年率7.2%を上回るので「10年で株価2倍」を実現することは可能です。

10年くらいだとたまたま良かった感はありますが、20年以上で見ても年利8%で運用できているので、そこそこ信頼できそうな気もします。

ちなみにちょうど6年前にVTI投資した時の株価が112ドルでした。この記事を買いている時点では216ドルです。これは複利で計算すると年間11.5%位になります。

仕込んだ時が1ドル100円位の円高で、今は1ドル134円なので為替を考慮すればもっと儲かっています。儲かりすぎくらいですね。

しかし、もちろんこれは運が良かったと考えた方が良いです。直近の暴落では180ドルくらいまで下がったこともあり、タイミング次第では損をすることもあります。

とはいえ、VTIのような幅広く分散されたインデックスファンドでも「10年で株価2倍」は十分ありうるのではないかとも思います。

個別株だと銘柄によって当たり外れはあるかもしれませんが、4000銘柄もあれば当たり外れの影響は軽微です。

5〜6年であればタイミングにもよるかもしれませんが、10年くらいのスパンがあれば年利7%で運用できる確率は高まるのではないか。

そんなことを考えながらVTIにお金を集約させ続けています。

今から5000万円をVTIに投じていれば46歳には1億円になるかもしれない。

本当にその通りになるかどうか、10年後答え合わせをしてみようと思います。

当たりますように。