1ドル140円になった感想文

円安が進んでおり、1ドル140円に突入したので記念に感想文を書いておきます。

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1998年以来24年ぶりに1ドル=140円をつけました。日米金利差の拡大を受け、今年に入ってから25円も円安が進みました。ドルを保有していた皆さま、おめでとうございます。

NHKのこの記事が円安について詳しく解説されていておすすめです。

前から140円はいくだろう、と言っていたので特段驚きませんが、今年に入って25円も円安になったと聞くとさすがにちょっとびっくりします。

40万ドル持っていたら、為替だけで1,000万円も儲かったことになります。ありがとうございます。

今回のポイントは以下の3つです。

・外国為替市場で、円が対ドルで一時24年ぶりに140円台に下落した
・日米金利差拡大で今年の下落率は約18%。変動相場制移行後2番目に大きい
・海外移転で、日本は円安でも輸出や企業収益が拡大しにくい構造に変わった

下落率が最も大きかったのは1979年の19%で今回はそれに次ぐ二番目です。もう少し頑張れば変動相場制移行後で最も大きい変動率になるようなのでこのまま頑張っていただきましょう。

また、円安が日本企業にとって必ずしも良いものではなくなっています。

輸出から海外生産に切り替え、原材料もドル建てで調達する企業が増えているからです。このため、円安による利益拡大が以前ほど期待できません。

円140円台、24年ぶり安値 衰える景気浮揚力: 日本経済新聞

日本は利上げをしても詰むし、利上げをしなかったら円安は止まらないしで追い込まれています。

利上げした瞬間詰む人がたくさんいるので、今のところは利上げせずにそのまま傍観といったところでしょうか。

今後は、更なる物価上昇で生活するのが苦しくなる人が増え、利上げ圧力も高まり指値オペの変動幅の上限を徐々に上げざるを得なくなると思われます。

利上げでローン金利も上がると持ち家を手放す人が増え、不動産価格が下がる可能性があります。不動産が暴落して駅直結の憧れマンションがお買い得になることを期待します。

円安になると日本の労働力も割安になります。

例えば月収30万円をドルベースにするとこうなります。

  • 2,608ドル(1ドル115円)
  • 2,143ドル(1ドル140円)

これなら安い割にはしっかりしている日本人に仕事をしてもらった方がよいので、海外からの外注が増えるかもしれませんね。

また、高級なドルを稼ぐために出稼ぎに行く人も多くなるでしょう。海外で外貨を稼いで日本で暮らす家族に仕送りをする。

ちょっと前のどこかの国のような、、、

日本にはそんな未来が待ち受けているのかもしれません。