エンハラを撲滅しよう

みなさんはエンハラと言う言葉をご存知でしょうか。最近増加の一途を辿るハラスメントの一種で、エンジョイハラスメントの略称だそうです。

意識の広がりを受けて、新種のハラスメント名が増えている。外見やクセ、性格など個人(パーソナル)の特徴をけなす「パーハラ」、楽しさ(エンジョイ)を強要する「エンハラ」――。人材会社「エージェント」(東京・渋谷)は21年、47種類のハラスメントを発生の頻度や場面別に分類した「ハラスメントカオスマップ」を初めて作成した。

いかがですか。

生きやすい世の中になったものですね。

もはやなんでもありの世界で、私もレバレッジETFでいくら損したか聞かれる「レバハラ」やサラリーマンやめた人に職業を聞く「ショクハラ」に苦しめられています。

もうなんか、キヨハラさんも気の毒になってきます。

しかし、そんな中でも「エンハラ」は立派なハラスメントの一つであり、撲滅すべきだと私は考えています。

「エンハラ」とは「エンジョイハラスメント」の略称で、仕事の楽しさを押し付けるハラスメントだそうです。

そんなハラスメントもあるんか、と思う人も多いかもしれませんが、私はこのハラスメントを理解することができます。

なぜなら、私は以前からなんでもかんでも「楽しめ」と言う「楽しめ信仰」に辟易してきたからです。

あと「自分を出せハラ」も嫌でしたね。

あまりにも疲労していたり、精神的ストレスを抱えたりすると、仕事が楽しいと思える、いや、仕事が楽しいと思い込みたくなる時がやってきます。

それは危険信号です。

だから、「仕事が楽しい」と言っている友人やパートナーがいたら、ストレスを抱えていないか、睡眠は足りているか、バランスのよい食事が取れているか、酔っ払ってないか、よく確認してみてください。

仮に自分が楽しいと感じたからといってそれが他人も楽しいとは限りません。

そもそも自分の精神が崩壊しかけているだけかもしれないので、心身ともに健康か確認してみることが大切です。

だから、仕事の楽しさを人に強要してはいけないのです。

私に言わせれば、人々が「楽しもう」といっている仕事に対して「そんな楽しめるわけねぇだろ」とツッコミたくなる場面がたくさんあります。

「仕事を楽しもう」とか言う人も「仕事が楽しいと脳みそを洗脳しよう」と言い聞かせているようで滑稽に見えることがあります。

楽しくないことを無理やり楽しくしたら「楽しい」の価値が暴落してしまいます。

「楽しい」ことは純粋に心から「楽しい」ことに使いましょう。

逆に「辛い」ことは「辛い」と言われた方が楽ではないでしょうか。

「この仕事は絶望的に辛くて嫌なんだけどさ、結果はどうであれ、時が過ぎれば必ず終わりはやってくるし、これでお金がもらえると思ってなんとか耐えよう」と言われた方が私はずっとやる気になります。

え、ならない?

これはツラハラか。

まぁいずれにせよ、それも何とかハラになりそうな気がするのでやめておいた方がいいですね。

と言うことで、世の中はあらゆるハラスメントで溢れているので、人とは関わらない方が良さそうだ、という結論にたどり着きます。

人と接する機会が増えると何とかハラで訴えられるかもしれないので、職場では人とは距離を置き、なるべく会話をしないようにしましょう。