第100回外語祭に行こう

東京外国語大学で2022年11月19日〜23日まで第100回外語祭が行われます。国際色豊かな企画が多く、東京にいながら世界旅行気分を味わえるのでお勧めです。

私は東京外大にたくさん知り合いがいたので若い頃よく外語祭に行っていました。

外語祭では、世界各国の料理を食べることができたり、様々な外国語での演劇や歌やダンスを楽しめたり、海外好きにはたまらないお祭りだと思います。

コロナ禍で海外旅行に行くことは難しくなりましたが、その代わりに外語祭で外国気分を味わってみてはいかがでしょうか。

昔は、各国のビールを楽しむのも醍醐味でしたが、今年はアルコールの提供を禁止しているようで、飲食も指定されたエリアでのみ可能という状況です。

それ以外にも野外ステージがあったり、ダンスパフォーマンスがあったりして面白いです。特にベリーダンスやフラダンスは見応えがあります。

私はロシア語とカンボジア語を勉強し始めたので、ロシア語とカンボジア語の劇に興味があります。

もちろん初心者なので聞き取れるわけはありませんが、多少は雰囲気を楽しめるはずです。その言語が分からなくても日本語字幕があるのでどなたでも劇を楽しむことができます。

ちなみに映画ドライブ・マイ・カーの中ではワーニャ伯父さんの多言語劇が取り上げられていたように、たとえ言語が分からなくてもその雰囲気は十分楽しめます。自分が知らない言語の方が逆に独特かつ新鮮な印象を私たちに与えてくれます。

舞台演出家である家福は、原作にも出てくるアントン・チェーホフの戯曲「ワーニャおじさん」を多言語演劇として演出するシーンがある。

「人は意味を通じてコミュニケーションをするのが普通です。言葉を使って意味を細分化できるぶん便利ですが、意味の陰に隠れてしまうこともたくさんあるんです。相手の言語が分からないなかでお芝居すると、言葉の意味以外でやり取りをしようとする。それが大事であり、作品の本来の意味にも通じると思ったんです」

【インタビュー】濱口竜介監督「役者さんの演技に尽きる」キャスト&スタッフが強固な絆で作り上げた『ドライブ・マイ・カー』 2ページ目 | cinemacafe.net

本当にこの通りだと思いました。

特に韓国語の手話のシーンが印象に残っています。

この映画には、言葉を全く交わさない手話だけのシーンがあるのですが、鬼気迫る手話とその音だけがあり、手話の意味はわからないんですが、何を伝えたいかは大体わかるし、そのメッセージにとても感動したのを覚えています。

2019年の外語祭では、語劇とは別に有志が集まって多言語劇をやったそうです。もし今年もあるなら見てみたいですね。

このように、外語祭はいろいろ楽しめるのでもし興味があったら行ってみてください。