「運動しても痩せないのはなぜか」の感想文

運動しても痩せないのはなぜか:代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」」というご本を読みましたので感想文を配信させて頂きます。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

実はまだ読んでいる途中ですが、とても興味深い内容だったので紹介します。

本書のポイントは、運動をしても体重は減らない、と言うことです。

なぜなら消費カロリーを増やしても、人間の身体はその分のカロリーを体内で節約して帳尻を合わせるらしいからです。

ほんまかいな、と思いますよね。

研究者たちが狩猟採集生活を送っているハッザ族の消費カロリーを調べたところ、ソファで寝っ転がっている私たちの消費カロリーとほとんど変わらなかったそうです。ハッザ族は毎日10キロ以上も歩いているにもかかわらずです。

私には思い当たることがありました。

私はランニングが趣味で月に200キロくらいは走っていますが、消費カロリーの割には全然痩せないんですよね。

月に200キロ走って、微減またはキープですよ。

そして、これをやめると最初は一気に体重が増えますが、それもある一定レベルで止まって、そのまま一気にデブにはならないんですね。

そして、またランニングを増やすとすぐに一定の体重までは落ちて、そこからは下がらない。

面白いことに私の体重は一定のゾーン内を行ったり来たりしています。

わかりますかね、この現象。

運動をしている人ならわかるかもしれません。

なぜこんなことになるのかについて本書は説明してくれています。

1日のカロリー消費量は1日の活動量の違いに応じて変わるのではない。体は、ライフスタイルが異なろうと、1日のカロリー消費量を一定の狭い範囲内に収めているようだった。このような代謝を「制限的日次カロリー消費」と呼ぶことにしよう。

運動しても痩せないのはなぜか:代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」

本書によると、たとえ運動量を増やしたとしても消費カロリーはある一定のレベルまでしか増えないような仕組みになっているようです。

だから、痩せるために運動量を増やしてもあまり意味はなく、むしろその運動によって食欲が増えて食事量を増やすと、プラマイゼロどころか、逆に増えてしまうこともあるとか。。

皆さんも思い当たることがありますね。

たいした運動量でもないのに、運動したことに安心して消費カロリーを余裕で上回るカロリー摂取をする人がいます。

はい、私です。

面白そうだけど、本を読むのはちょっとだるいという方は、以下の記事を参照してみてください。

一般的に運動をするようになるとお腹が空くようになり、食事の量が増え、摂取カロリーが増える傾向がある。さらには、運動をするようになると、身体を休めるために横になって休む時間が増えるなど、日常生活の身体活動量が減る可能性も示唆されている。

さらには、運動をすることで、基礎代謝が落ちてそれ以上エネルギーがマイナスの状態にならないようにストップするメカニズムが働くことがわかってきた。

このように、運動をしても体重を減らす効果はあまりないことが説明されていました。

しかし、だからと言って運動をする必要がないわけではなく、それでも運動をする意義があると本書の後半では説明されています。

私は読んでいる途中なのでそこまで辿り着いていませんが、心臓に良い影響を与えたり、炎症を抑えたり、ストレスを減らしたりする効果が見込めるようです。

つまり、程よい運動とバランスの取れた適量の食事で適正体重をキープすることが大事、と言う至極当たり前の結論に辿り着きました。

辛いところは、運動をし続けないと、一時的にダイエットをして痩せてもまたすぐに元に戻ってしまうと言うことですね。

このことを肝に銘じて、無理のない範囲で運動を続け、健康で丁寧な生活を心がけていきたいと思いました。