VTIの分配金で家賃を払うにはいくら必要か

保有している資産の分配金や配当金で家賃を払えると心強いです。全米株ETFのVTIの分配金だけで家賃を払おうとするとどのくらい必要になるか計算してみました。

ざっくり結論は、VTIが5,791万円分あれば、月8万円分くらいの家賃は払えそうです。配当利回り1.72%でいろいろ計算してみてください。

分配金は毎回変わるので、直近の分配金が年に4回出ると仮定して計算してみました。短期的には増減があるので注意しましょう。

前回の分配金は0.9305ドルでした。

これは4半期毎の分配金なので、4をかけた3.722ドルが1単位の年間分配金と想定します。

例えば、私は1108株保有しているので、4,124ドルの分配金が得られます。

しかし、ここからさらに10%の外国税がかかるので、それを引いた3.3498ドルが手元に残ります。

このため、私の手取りは4,124ドルから3,712ドルまで減ります。

もちろんここからさらに20%の税金がかかりますが、一旦それは置いておきましょう。

3,712ドルだと、日本円で49万円くらいなので、現状では4万円くらいの家賃ならVTIで払えることがわかりました。

問題は家賃をいくらにするかですが、東京でも8万円くらいあれば一人暮らしでまぁまぁなレベルは維持できるでしょうか。

計算しやすいように年間100万円としましょう。

100万円を今のレートの132円で割ると、7,576ドルになります。

つまり、分配金で7,576ドルを得るために、VTIがどのくらい必要になるのか、を計算します。

結論は、今の為替レートと分配金で、2,261株必要なことがわかりました。

2,261株はいくら?

この記事を書いている時点で、VTIの価格は194.04ドルなので、438,724ドル、日本円にすると5,791万円分のVTIが必要になります。

もっと単純にすると、外国税を引いた後の配当利回りは1.72%なので、これをもとに色々シミュレーションしてみると良いかもしれません。

例えば、1億円あったら172万円くらいの分配金があるから、14万円くらいの家賃相当か、、みたいに楽しんでみてください。

もちろん、VTIのリターンは分配金だけでなく、値上がり益も含まれますが、値上がりは予想できないし、むしろ大幅に下がることもあるので、それを短期的に当てにするのは厳しいです。

ちなみにVTIの年間リターンを当てにして家賃を払うとこうなります。

一方で、分配金は毎四半期出るし、大幅に減らないし、どちらかと言えば上昇トレンドにあります。家賃の原資としてはそこそこ当てになります。

VTIの分配金で家賃を払っている人がもし仮にいたら、年々家をグレードアップできるかもしれませんね。

今回のシミュレーションはあくまでVTIの分配金で家賃を支払うとどのくらいになるんだろうな、、と考えてみただけなので、税金のこととか投資信託はどうか、とか細かいことは一旦おいておきます。

ひとまず6000万円くらいのVTIがあれば、8万円くらいの家賃は分配金で払えるかもよ、ということがわかったのが今回の記事の成果です。

みなさんも色々な資産で色々な皮算用をしてみてください。楽しいです。