「41歳の東大生」というご本を読みましたので感想文を配信させていただきます。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
この本はタイトルの通り、著者の小川和人さんが41歳で東京大学に合格し、入学してから卒業するまでの四年間を描いた実話です。
私も将来大学に行き直したいなぁと思っているところなので、同じような経験をされている方の本を読んで参考にしようと思いました。
こちらの本も面白かったです。
「41歳の東大生」の著者の小川さんがすごいのは、東大合格はさることながら、郵便配達員として働きながら東大を卒業されたことです。
私だったらそんな器用なことはできないので、仕事を続けるか、大学生になるか、のどちらかしかできません。
というか、仕事を続けることすらできませんでした。すいません。
簡単に小川さんの経歴を紹介します。
小川さんは明治学院大学を卒業されており、その後証券会社や学習塾、教材制作会社を経て、郵便配達員になりました。
しかし、もう一度大学で学び直したい、と言う強い思いから、郵便配達員をやりながら受験勉強に励み、6年がかりで東大に合格したのです。
なぜ小川さんは学び直そうと思ったのでしょうか。そのきっかけは最初の大学受験に失敗した18歳の時に遡ります。
知識はその気になればいつでも得ることができる。やりたい勉強も特に決まっていない。だから、大学に入る前に一度社会に出て働き、その中で自分の知りたいこと、本当にやりたい勉強を見つけてから、自分のお金で大学に入る。自分のお金なら勉強のありがたみもよくわかる。勉強を始めるのに、何歳でも遅すぎることなどあるわけがない。
これは私も大学生の頃に同じようなことを考えていたので共感しました。
私の場合は大学院進学するかどうか迷ったことがあり、その時に一旦社会に出て色々な経験を積んでから、それでも勉強したかったらその時に戻ってくればいい。
そう考えて就職することに決めた経験があります。
せっかく就職するんだったら自分がやってみたいことをやろうということで、海外生活ができそうな職種を選びました。
要は、海外駐在の可能性がある仕事(出稼ぎ)です。
お金をもらいながら留学みたいなことができたらいいな、という動機が私の働くモチベーションでした。
勤めた会社では海外駐在を経験させていただき大変感謝しております。
働いている時もお金が貯まったらいつかまた大学に戻ろう。そんなことをぼんやりと考えていました。その思いが10年以上たった今ふつふつと湧き上がってきているという状況です。
しかし、それを実現させるのは難しいです。
そもそも大学入試を突破する学力が求められますし、長期間モチベーションを維持するのも簡単ではないからです。
東大でインド哲学仏教学を専攻し、サンスクリッドの習得に励んでいる小川さんを見て、学びとはかくあるべし、と思いました。
あとがきに書かれていた東大の名誉教授のセリフを引用します。
作家の五木寛之さんは、人は「ただ生きていく、それだけで素晴らしい」と語っていますが、小川さんのこの奮闘記を読むと、人は「ただ学んでいく、それだけで素晴らしい」という思いが湧き上がります。
学んでいることが何かの役にたつとか立たないとかお金になるとかならないとか関係なく、ただ自分の知りたいことを突き詰めていく。
それは何にも代え難い贅沢な営みではないか。
あぁ、素晴らしい。
興味がある方はぜひ本書を読んでみてください。
ところで、人生100年時代という言葉も流行ってきたせいか、社会人になってから大学で学び直すと言う人が増えているようです。
私が最近ハマっているスタサプの先生も早稲田大学で学び直しをしていたことを知りました。
あとゆうこりんはどうなったのだろうか。
色々な意見はあるかもしれませんが、こうして勉強を頑張っている姿をみると、自分もやらなあかん、という気持ちになりますね。
これからは「学び直し」を志す人がもっと増えていくのかもしれません。
しかし、忘れてはならないのは、自分がやりたいことをやるためにはお金もそれなりに必要だということです。
例えば、大学に4年間通うのは、国立大学でも200万円位は必要になりますし、私立なら文系で500万円は必要です。
もし仕事の量を減らすことになったり、仕事を辞めたりしたら、その分のお金も必要になります。
まずは原点に立ち戻り、本業の投資家(投機家)として、学費を稼ぐことに専念します。
それまでは、小川さんを見習って日々実況中継でも読みながら、コツコツ受験勉強をしていこうと思うのでした。