資産7500万円で逃げ切れるのか

独身であれば、資産が7500万円あれば人生を逃げ切れるでしょうか。

結論は、わかりません。

FIREの話題が出るときにはよく7500万円という資産額を目にします。

その理由は、4%ルールを適用させるとちょうど300万円になるからだと思います。

ちょうど月25万円になるし、このくらいあれば生活できるでしょ、と。

日経新聞にも同じようなシミュレーションがあったので引用します。

FIREという言葉が生まれた米国では「4%ルール」が実現の目安とされる。年間の生活費などの支出の25倍の元手を用意し、年率4%で運用すれば、必要額を毎年取り崩しても理論的には資産が減らないという計算。4%ルールでは例えば生活費が年300万円なら25倍の7500万円を用意する。

なんで4%なのか。

この4%ルールは、アメリカの一般的な株価の成長率(7%)から物価上昇率(3%)を差し引いて計算されたもので、要は投資で得られる利益の範囲内で生活を続ければ、半永久的に資産が目減りすることなく生活ができるという考え方です。
そして資産運用額の4%を1年間分の生活費として切り崩すということは、逆算すれば、元となる資産は1年間の支出の25倍が必要になるということになります。

もう少し詳しい内容はこんな感じになるようです。

この議論は、1994年のJournal of Financial Planningに収載されたウィリアム・ベンゲン氏の論文で初めて登場した。

米国の過去のデータを使い、「株式50%、長期債50%のポートフォリオの場合、インフレ調整後の引出率3%であれば26年以降のどの30年間をとっても資産は持続した」と分析し、「今後35年間でも50~70%の株式比率であれば、インフレ調整後の引出率4%で資産が枯渇しない」と論じている。

4%ルールってすごくシンプルでわかりやすいのですが、個人的にはいくつか注意しなければならないことがあるな、と感じています。

  1. 税金は?
  2. インフレが想定以上になったら?
  3. 未来どうなるかはわからん
  4. 暴落時はやっぱり怖い

他にもありますか?

個人的には税金は大きいと思っています。

4%から税金を引いた金額が実際に使えるお金ということでいいのでしょうか。

そうなると7500万円の4%で300万円もあると思っても、税金を引いた240万円が使えるお金です。あれ?思ったよりも、、となりませんか。

また、日本のインフレも今後はどうなるかはまったく読めません。

円安にもなっているので海外から輸入しているものの値段もどんどん上がっていくでしょう。

参考にしているデータは過去のものなので、利回りも含め未来もその通りになるという保証はありません。

プラス、やっぱり資産が暴落したら怖いし、不安になると思うんですよね。

人間だもの。

ということで、逃げ切りたいなら資産額に相当余裕を持たせるか、またはお小遣い稼ぎをして資産に頼る部分を減らしていくか、というのが選択肢になりそうです。

そうなると、FIREを目指すと言っている人も無難な着地点はサイドFIREかコーストFIREという形になるのではないでしょうか。

もちろん4%ルールを提唱したベンゲンさんも「あくまで目安だからね、わかってるよね」という思いであるはずですが、このルールを適用するならば、慎重にすべきです。

特に大事なことは心ですね。

株が暴落したとか予想外のことが発生して出費が増えた、という不測の時代に直面した時にどうするか、またはどう埋め合わせるか。みたいな。

人生いろいろあるんで「うわぁ、、」みたいな事態は発生するでしょう。

だから、結局人は定期的な収入(精神安定剤)を求めて、働き続けてしまうんだろうな、という気もします。

私も7500万円くらいあったら、これをソニー銀行の米ドル定期預金に全てぶっこめば生きていけるな、、というような妄想は常にしています。

しかし、それもいつまで続くかはわかりません。ドルベースで儲かっても急激な円高になったらきっとうろたえるでしょう。

ドルベースで見てるので大丈夫です、とか言いながらね。

ということで、逃げ切るための戦略や理論も大切ですが、私たちの心のこともちゃんと考慮しておかないといけないな、と思うのでした。