銀聯カード引き出し制限はあまり意味がない 〜1日1万元/年間10万元以上引き出す方法〜

2018年4月5日更新

中国の銀行にある人民元を効率よく両替するには、銀聯カードを用いて日本のATMで日本円を引き出す方法がよく知られています。2015年10月1日より下記の通り引き出し制限が強化されましたが、実は、この制限はあまり意味がありません。

10月1日から銀聯カードを利用した中国国外での現金引き出しについて年間10万元(約190万円)の上限を設けると発表した。現在の上限は1日1万元。当局による外貨管理の厳格化が背景にあるとみられる。

中国では個人の両替は年5万ドル(約600万円)までしか認められていない。ただこれまで銀聯カードを利用した中国国外での現金引き出しはこの規制の対象外となっていた。

 出典:銀聯、国外での現金引き出し制限強化 :日本経済新聞

私は給料を人民元で受け取っているため、中国の銀行で人民元預金しています。しかしこの規制によると、年間10万元しか海外で引き出せないため、50万元の預金があると仮定した場合、全て引き出すには最低5年かかってしまうことになります。しかしこの規制を簡単にくぐり抜ける方法があります。

解決方法は、複数のキャッシュカードを持つことです。上記規制はあくまでもカード1枚あたりの制限であって、カード名義毎ではないのです。

実際、自分名義の中国銀行のキャッシュカードを3枚と他の銀行のカードを1枚使用し、日本で引き出してみたところ、1日でそれぞれ1万元ずつ引き出すことができました。つまり、1日に4万元引き出すことができたということです。

キャッシュカード5枚用意し、それぞれ10万元ずつ預金しておけば、10日で50万元を引き出すことが可能となるわけです。

ちなみに中国銀行では一人4枚までキャッシュカードを作ることが可能です。華夏銀行は一人3枚まで作れますが、1枚作った後半年間新しいカードは作れませんでした。中国光大銀行は一人1枚と言われました。

もし中国に人民元預金がたくさんあって、出来る限り短期間で日本円に変えたい方は試してみてください。

2016年7月16日追記:最近では日本のATMで一回につき5万円までしかおろせないような規制があるようです。6月にPRESTIAで下したときは1万元分引き出せましたが、今後どうなるかわかりません。今度帰国した際に確かめてみようと思います。

2016年8月15日追記:ほとんどのATMが一回につき5万円しかおろせないようになっています。しかし、PRESTIAでは一回あたり10万円まで引き出すことが可能です。1日1万元の引き出し制限は変更がないようで、1回目10万円、2回目5万円以降は引き出せなくなりました。

2016年10月8日追記:セブン銀行で一回につき10万円まで引き出せることを確認しました。

2016年12月20日追記:華夏銀行の海外引き出し手数料が1日1回無料から月1回に変更となるようです。

2017年1月25日追記:華夏銀行の手数料が改定されているのを確認しました。

2018年4月5日追記:中国光大銀行の手数料が改定されているのを確認しました。

今後も色々な変更があると思いますのでくれぐれもご注意ください。

銀聯カードの海外引き出し手数料は、このサイトに詳しくまとめられていますのでご参考まで。

银联借记卡境外ATM取现手续费一览表 -- 快易理财网