2000万円を株に投資をするのはつらいがさらに上を行く人が私のとなりにいた

先日普通のサラリーマンが2000万円を株に投資するのはつらいと書きました。日々の変動がサラリーマンの月収位あるからです。

この記事を読んで「そうだよなあ、そんなに変動するのはやだな、損したくないし、株は無理だな」と思われる方は多いと思います。しかし、私をさらに上回るハイリスク投資をしている人は身の回りにたくさんいます。

そう、住宅ローンというレバレッジをかけた不動産投資です。レバレッジをかけてたった一つの物件に全資産を投じるという集中投資の真骨頂。多くのサラリーマンがこのようなハイリスクな不動産投資をしています。「株は儲からないからやっても無駄だ、株は損する」という人がいますが、そういう人がこのようなスーパーハイリスク投資をしていて仰天することがあります。

もちろん、住宅ローンを組んで家を買うことを否定しているわけではありません。私の両親もマンションを住宅ローンで購入し、私のその家に20年以上も暮らしてきました。実家には幼少のころからの思い出も詰まっています。だから、持ち家には何にも代えがたい価値があることを認めます。また、収益を生む絶好の機会があるのに買うお金が今はないという時にもレバレッジは有効です。例えば、バブル前の日本の不動産や少し前の中国の不動産であれば、レバレッジをかけてでも買うべきだったでしょう。しかし、サラリーマンの資産運用という観点から見れば、レバレッジをかけてまで自分の住む家を買うのはどうなのかなと思います。

ご覧の通り、私は2000万円を米国株に投資しており、今年中に2500万円位まで増やす計画です。しばらく使う予定のないお金はできる限り米国株へ振り分け、このスタイルでしばらく投資を続けるつもりです。なぜ米国株を買うかというと、幅広く分散された米国株の期待値はプラスになる、つまり将来価値が増えるということを信じているからです。

一方、住宅はどうでしょうか。今2000万円で購入したマンションが30年後どのくらいの価値になっているでしょうか。もちろんプライスレスな思い出の価値は認めますが、それを資産価値として計上することはできません。例えばあなたの家を買おうとしている人が「あなたの家は思い出がいっぱい詰まっているから500万円上乗せで買いましょう」ということにはなりません。売るとなったら、買った時の2000万円で売れることはまずありえないでしょう。30年も経っていたら老朽化してほとんど価値がなくなってしまっているかもしれません。

じゃあ株だったらほんとに増えるのかよ、と言われれば、それは未来のことですからだれも分かりません。しかし、歴史を顧みれば米国株に20~30年にわたって長期的に投資すると、年率約7%のリターンが見込めることがわかっています。

ブラックマンデーだろうが、ITショックだろうが、リーマンショックだろうが、大統領がだれになろうが、そんなものは長期的に見れば瑣末なことに過ぎないのです。

では今2000万円を米国株に投資して複利で運用するとどうなるのでしょうか。年率7%で計算すると、30年後には1億5000万円になります。そんなにうまくいくわけないだろうと思われる方もいらっしゃるので控えめに年率3%にしてみましょう。これはダウの犬たちの配当とほぼ同じくらいです。万が一株が上がらなくても30年間配当を再投資するだけで4800万円になります。

2000万円のマンションの30年後の資産価値はほぼゼロ

2000万円の米国株の30年後の資産価値は1億5000万円になるかも

あなたならどうしますか。私ならレバレッジをかけて株を買いたいくらいです。

ですから、サラリーマンがやらなければいけないことは、レバレッジをかけてマンションを買うことではなく、少しでも早く種銭を作って米国株に投資することだと思います。そもそもお金のないサラリーマンがレバレッジをかけてたった一つの投資対象に全資産を投じるというのは危険極まりない行為です。もちろん、上昇余地の見込める好物件を見極められるのであれば、不動産投資でもほかの対象でもいいと思います。要は、期待値がプラスになる資産にできる限り早く、できる限り多くの資金を分散させて投じましょうということです。

2000万円だったら少し頑張ればだれにでも貯められる金額だと思います。実際に30歳で2000万円貯めている人もいるようです。極端な言い方をすれば、30歳で2000万円作れれば人生ほぼ上がりです。若ければ時間を味方につけることで、さらに資産を増やしていくこともできるからです。もちろん40歳でも50歳でも遅いということはありませんが、早ければ早いほどよいでしょう。あとは投資によって生み出された時間を使って、自由に気ままに必要な生活費を稼いで人生楽しんでください。そんなの無理だと思って何もしない人は一生ブラック企業の社畜として頑張ってください。

今からでも遅くはありません。新たな一歩を踏み出しましょう。たとえそれがほんの小さなものだとしてもその一歩があなたの未来を大きく変えてくれるはずです。