カンボジアではなぜか味の素が人気です。今回は退職金の素について話をします。
私は一度転職をしているので、その時に退職金をもらいました。大体金額は全部で250万円位だったと思います。この話をすると、将来もらえる退職金が減るね、と言ってくる友人がいます。しかし、少し考えれば決してそんなことはないことが分かります。
そもそも退職金はどのくらいもらえるのでしょうか。
厚生労働省の2013年の調査だと、勤続35年以上の大学卒の平均退職給付額は2156万円。
だそうです。大体2000万円位と想定しておきましょう。金額だけで比較すると1750万円も違いますので、これだけ見ると何だか損しているような気持ちになるかもしれません。
しかし、35年後に2000万円もらうのと、今250万円もらうのとどっちが得かというと少し微妙です。なぜなら今の250万円と将来の2000万円は、当然価値が異なるからです。
例えば、今250万円を米国市場に連動するインデックスファンドに投資したと仮定します。仮に年間リターンを7%とすると、35年後には2669万円にもなっているのです。
もちろん、米国株が年利7%のリターンを生むかはだれにも分かりません。ここで言いたいのは、今のお金の価値と将来のお金の価値は異なるということです。そして、時間が長ければ長いほど、その分価値の大きさも変わってきます。
だから私は、35年後に2000万の退職金になりうる「退職金の素」を手にしたのであって、それを35年後に退職金平均額である約2000万円にできるかどうかは、私の運用次第なのです。
そうなると将来退職金をもらうか、今もらうか、どっちが得でしょうか。
中には250万円が35年後に2669万円になることに驚く方もいらっしゃるかもしれません。まさにこれが複利の威力です。
もう既に250万円よりも多くの貯金があるよ、という方もいらっしゃるでしょう。30代であればいまから地道に投資を継続すれば、もう一つの退職金を作ることは十分可能です。
だから、30代で3000万円くらい資産を作れれば、人生ほぼあがりです。そこまでいかなくても、かなり自由なライフスタイルを満喫することができるでしょう。わけわからないサラリーマン生活にさっさと別れを告げて、自分の好きなように新たな人生をスタートさせればいいのです。
もし3000万円を年利7%で複利運用したら、35年後には3億2000万円になっているのですから。