億万長者になるために必要な数学の教養

億万長者になるためには数学の教養も必要らしいです。億万長者だけが知っている教養としての数学について勉強してみました。

特に以下の章は興味がある部分だったので楽しく読めました。

第1章 お金を増やす 指数関数的成長のパワーを味方につけよう

第2章 ギャンブルで負けない 統計学的思考で人生から損を排除しよう

第3章 ギャンブルで勝つ バイアスを振り払い、計算力で勝ちをつかむ

第4章 投資で成功する リスクとボラティリティを理解して富を蓄積しよう

本書では、お金を増やすために指数関数的成長を活かすことが必要だ、と書いてあります。

指数関数的成長とは、ある量が増大する速さが増大する量に比例する現象のこと、らしいです。指数関数的成長 - Wikipedia

コロナ感染者が爆発的に増えるのも指数関数的成長の例です。

よね?

本の中では、たとえ話として魔法の豆の話が出てきます。月曜日に魔法の豆を買うと、金曜日の午後になると必ず買値の二倍で売れるという夢のような豆の話。

元本1000ポンドが、翌週は2000ポンド、その翌週は4000ポンド、そして10週間後には102万4000ポンドになります。

問題は、こんな魔法の豆は存在しないけど、それに近いものを見つけることが大事だということです。

それは簡単なことではありません。

そもそも継続的に利益を生み出せる魔法の豆のようなビジネスや株はありません。

また、たとえ見つかったとしても同じ手法で稼ぎ続けるのは現実的に難しいです。

魔法の豆だって、ある数量を超えれば運搬するのすら困難になるように、何事も自然な上限があります。

その中で魔法の豆の代わりになるものは、地価や株式市場かもしれないと言っています。

大半の経済における地価と主要な株式市場は、数十年間にわたるインフレに伴って5~10%ほど上昇してきた。例えば、インデックスファンド(市場全体の実績を追跡する指数(インデックス)に値動きを連動させたファンド)に投資すれば、普通はこの水準のリターンか、あるいは相場の下落時にタイミングよく市場に参入した場合にはもう少し高いリターンを上げられる。魔法の豆とはほど遠いけれど、潤沢な資金を持つ人にとっては十分満足できる代替品になる。

億万長者だけが知っている教養としての数学世界一役に立つ数学的思考力の磨き方

まさに私にとっても魔法の豆は、全米株インデックスのVTIです。

5年前に買った魔法の豆は2倍になっています。

5年前に2500万円買ったと仮定しましょう。

それが今(35歳)5000万円となり、5年後(40歳)は1億円となる。その5年後(45歳)は2億円で、さらに5年後(50歳)は4億円にもなります。55歳で8億円、60歳で16億円、年金を受給する65歳で32億円です。

もちろん先ほど言ったように、こんなに確実に稼げる魔法の豆は存在しません。

しかし、この爆発的な増加に目を向けてそれに近いものを探してみることが大事です。

VTIが魔法の豆になることを期待したいと思います。

ちなみに、資産が二倍になる期間を計算するには72の法則を使うのが便利です。

72を成長率で割ると初期投資額が2倍になるのにかかる年数が分かります。例えば、年利9%だと8年かかるという具合です。

ただし、この数字が正しくなるのは、利率が5~10%の時で、さらには分母が69か70の方が実際には精度が高いらしいです。

69の法則にすればよかったのにと思います。

72が使われたのは、割り切れる数字が多かったからではないか、とのこと。

数学マニアの方は、分子に69.3を使い「エックハルト=マクヘイルの二次法則」を使うとより精度が高くなるらしいので試してみてください。

ということで、本書をよめば億万長者になるために必要な数学の知識を学ぶことができます。

引き続きVTIという魔法の豆を信じて、資産を指数関数的に増やし、65歳で32億をゲットできればいいなと思います。