マネープランについて考えるとき、テンプレート的なライフプランに沿ったものを想定するのが普通です。しかし、私はそのテンプレートから外れてしまったので、自分なりのマネープランを考える必要がありました。
日経新聞の記事を紹介します。
ライフプランの多様化に応じて、マネープランも多様化する、というお話でした。
お金の基本について学ぼうとするとき、汎用的な教科書のようなものから学ぶのが重要だと思ってしまいがちです。しかし、マネープランは本質的に個人ごとに異なるものです。そして近年、その違いはさらに広がりを見せつつあります。
この記事では以下のようなテンプレートを多数派のライフプランとして紹介しています。
・20歳代前半で社会人になる
→アラサーで結婚する
→子どもが誕生する
→アラフォーで住宅ローンを組む
→アラフィフは子の学費負担と住宅ローン返済に追われる
→定年年齢でリタイアする(今なら65歳まで継続雇用も)
→公的年金と退職金を軸に老後をやりくりする
いかがですか。
このテンプレートは、多くの人には当てはまるかもしれませんが、生き方が多様化しているので、これには当てはまらない人も増えてきています。
例えば、アラサーで退職してフリーターになり、アラフォーで再び大学生になる人もいるかもしれません。
そして、アラフィフで結婚して、定年年齢で子の学費負担に追われる。
そんな人生も悪くないでしょう。
シンライフプラン
・20歳代前半で社会人になる
→アラサーで退職する
→フリーターが誕生する
→アラフォーで大学進学
→アラフィフで結婚する
→定年年齢で子の学費負担に追われる
→公的年金とVTIを軸に老後をやりくりする
どうですかね。
このようなライフプランも十分にありうるのではないでしょうか。
どんなに多様性が増した社会であっても、人数としては中核を占める多数派のような人たちは存在します。統計を取れば、平均は必ず存在するからです。普通であることは恥じる必要はありませんし、そこから理解を始めることもまた重要なことです。
しかし、一歩理解を深めていくとき、重要になってくるのは「テンプレートに自分を合わせる必要はない」ということです。むしろテンプレートの理解をしたあと、一歩進めて「自分にとって最適化されたマネープランを持つ」という意識が必要です。
その通りです。
こうなるとマネー本や投資本を読んでも答えがあるとは限りません。
だから、自分で情報を収集して、実験してみて、自分なりのマネープランを作っていく必要があります。
ちなみにこの記事を書いた山崎さんは50歳になり、小学校1年生と3年生のお子様がいらっしゃるそうです。一方でご友人のお子様はすでに社会人になっており、その年の差に驚いていらっしゃいました。
これは、同じ年齢でも全くライフプランもマネープランを変わってくる良い例です。
このようなライフプランの違いに柔軟に対応していくことが求められています。
私は平凡な人生だと思う人にもひとりひとり違う決断がありますし、人とちょっと違う人生を歩んでいると自認している人はそうした決断が増えるかもしれません。
人生において決断を下す、ということは同時に、何らかのマネープランの選択をするということでもあります。ほとんどの場合、人生の決断はお金の問題とセットであるからです。
私も様々な決断の度に多くのマネープランの選択をしてきました。
身も蓋もない話をすれば、お金は大事だよ。ということです。
これからもお金と向き合い、そしてお金で困らないように日々精進していきたいと思いました。