株式100%のポートフォリオってどうなんだろう。そんな素朴な疑問からこの研究が始まりました。
アセットアロケーション理論では、金融資産を主に株式と債券に分配するのが基本とされています。私は、株式と現金の比率を調整することで、リターンとリスクのバランスを取るようにしていますが、果たしてどのような比率が理想的なのか未だによくわかっていません。投資関連書籍をあたってみると、株式100%ポートフォリオを推奨しているものもあるのですが、今回はこちらの書籍を取り上げたいと思います。
ものすごい大作なので一気に読み通すのは難しいかもしれません。翻訳版株式投資 第4版 も出ていますが、最新版の第5版ではないようなので、ここは英語の勉強も兼ねて原書にトライします。本書のメッセージを一言で言うと、「長期投資で最も大きなリターンを得られるのは株式よ」ということです。序文に次のように書かれています。
History convincingly demonstrates that stocks have been and will remain the best investment for all those seeking long-term gains.
「歴史が明らかにしたのは、長期的なリターンを求める全ての人とって株式が(今までもそしてこれからも)最良の投資であること」だそうです。本書を読めばそれが豊富なデータとともに詳しく書いてあるのですが、かなりの分量があるので相当時間がかかります。今回は、1802年〜2012年の米国株式のリターンがどうだったのかということに焦点を当てたいと思います。
1802年から2012年までの株式のリターンを詳しく知りたい人はぜひChapter5のStock and Bond Returns Since 1802を読んでみてください。答えはずばり、株式は約6.6%、債券は3.6%だそうです。
Over the past 210 years, the compound annual real return on a deviersfied portfolio of common stock has been between 6 and 7 percent in the United States, and it has displayed a remarkable constancy over time.
210年ってどうやってそんなデータ集めたんだと思ってしまいますが、株式は長期的に見れば債券を上回るリターンを上げてきたということが例証されています。それは分かるけど、私は200年も生きられないよ、10年とか20年とか30年とかのデータはないのかしら?と思われる方がいるかもしれませんね。もちろん次のチャプターではそのデータが詳しく紹介されています。はやくそれが知りたいって?それについてはまた今後書きたいと思います。待てない方は頑張ってこちらを読んでみてください。
参考文献:
※投資についての記載がありますが、投資をおすすめするものでありません。投資については自己判断のもと、自己責任でお願いします。